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長続きする幸せ

こんにちは。
おしゃれセラピスト®の佳音(かのん)です。

noteではファッションと幸せをテーマに書いています。

1回目ファッションで人は幸せになれるのか?
2回目「似合わない」は幸せの始まり

今回3回目は、幸せの種類について。

今、世界的に注目されている「幸福学」の研究結果によると、幸せには
<長続きする幸せ>と<長続きしない幸せ>の2種類があることが明らかにされているんです!


ー質問です。

あなたは

おしゃれはどちらに入ると思いますか?


「え!?おしゃれって流行やブランドのファッションを楽しむことでしょ!長続きしない幸せに決まってるじゃない」

「お気に入りの服はいつも私に自信を与えてくれる。自分も元気になるし、人からも似合うねって、褒められる。これからも、大切に着たいから、長続きする幸せかなぁ?」


こんな答えに分かれそうですね。


じゃあ早速、「幸福学」の研究結果と照らし合わせてみましょう。



●追い求めないほうがいい幸せ→長続きしない
「地位財」(お金、モノ、地位)などです。
いくら求めてもキリがありません。

●追い求めたほうがいい幸せ→長続きする
「非地位財」(安全、良好な環境、健康、自由、愛情)などです。
確かな喜びが手に入ります。


『月曜日が楽しくなる幸せスイッチ』より
前野マドカ著 慶應大学大学院教授 前野隆司監修

https://youtu.be/hCJcMFpEh5k



服=モノ、お金もちであることやステイタスの象徴ーつまり「地位財」ととらえると、長続きしない幸せということになります。




長続きする幸せを得る「幸せの4つの力」

①「やってみよう」力
夢や目標、やりがいを持ち、それを実現させようと自ら成長すること。
②「ありがとう」力
他者を喜ばせたり、支援すること。家族や友人たちなど人とのつながりを感じること。
③「何とかなる」力
物事に対して常に楽観的でいること。自己肯定感が高いこと。
④「ありのままに」力
周りの人と比べず、自分らしく、あるがままでいること。


『月曜日が楽しくなる幸せスイッチ』より
前野マドカ著 慶應大学大学院教授 前野隆司監修



一方、服を以下の目的のためのツールとしてみた場合はどうでしょう?

・こうなりたい自分をイメージして、それを実現させようとする
・自分も周囲も心地良く、気分が明るくなるような服装をする
・自己肯定感を高める
・自分らしさを表現する

「非地位財」としての側面が浮き彫りになってきます。



断捨離がブームになりました。
服を捨てる現象が、一過性のものに終わらなかった理由は、「地位財」としての服=長続きしない幸せを追い求めることに疲れた、もういらない、と感じる人が増えているから。

服が売れない、ファッションはオワコンと言われています。

それは「地位財」としての服の需要が減ったということ。

でも、「非地位財」としてはどうでしょうか?



ファッション業界の未来は、消費者の求める幸せー、特に豊かさのとらえ方の変化にどう対応していくかにかかっている、と業界人の一人として私は考えています。

私自身は、10年前から雑誌やTVなどでのみスタイリング提案する仕事の仕方から、少しずつ一般個人のスタイル作りをサポートする方向を模索してきました。SNSの普及とあいまって、パーソナルスタイリストの数もどんどん増えていますし、AIの導入、買うではなく、借りる、シェアするという方向で新しい動きも出てきました。環境に配慮する消費のありかた(エシカルコンシューマリズム)がますます問われています。

私たちはまさに大きな変換期の渦中にいます。

あなたは

右肩上がりの経済発展の終焉を見ないふりをして、長続きしない幸せを追い続けますか?

長続きする幸せを、新たな人類の未来の始まりと喜びを持って受け入れますか?


La mode se demode, le style jamais

モードは廃れる、
しかしスタイルは決して廃れることはない

ココ・シャネル







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