見出し画像

2月19日

今朝は何とかリクシャーを使わずに済んだが、そのために急いだ1限は突然なくなった。
周りのみんなはチャーエを飲みに行こう、と鬼の切り替えの速さだった。
他の学部に通っている友人の話を聞くとまだ比較的穏やかだが、東アジア学部にもなんとなくグループというものは存在しているようで、それが座る席だとか、ご飯食べに行くときのメンツとかに影響しているのはすぐにわかった。
授業がなくなってすぐに誘ってきたのは、いつも私がつるんでいる彼とあまり仲が良くないのかもしれない。意図的に彼のいるグループから引き剥がすように強制的に外に連れ出し、英語で質問攻めしてきた。
こういうやや強引なクラスメイトといると、普段つるんでくれている彼や彼の友だちはものすごく気を遣って日本語を頑張って話してくれていることに気がつく。
私が日本人じゃなかったら、クラスにいても誰にも話しかけてもらえないんだろう。そう思ったらありがたいような、情けないような。

2限目の授業を受けて寮に帰った後、どうしても勉強したくなくて出かけることにした。
友人に Vinobapuri という駅の近くにある店を紹介してもらったのを思い出して、衝動的に電車に乗った。そこにあったレヘンガーがめちゃくちゃ可愛かったから、あわよくば今日決めてしまいたかった。
2回の乗り換えを経てようやくたどり着いたはいいものの、辺りの店のシャッターが全て閉まっていた。嫌な予感がする。
そういう予感は往々にして的中するもので、目当ての店も見事に閉まっていた。
寮を出てから1時間は経過していたから正直かなりがっかりしたけど、営業日を確認してこなかった私が悪い。
閉まったシャッターを一応睨んだ後、踵を返して駅に戻った。

そこから真っ直ぐ帰ればよかったのに、また衝動的に国際交流基金の図書館に行くことにした。友人から預かった又貸し状態の本の返却期限が迫っている。
電車上りと下りを間違えたせいで大幅に時間をロスしつつも、閉館前になんとかたどり着いた。
が、図書館のフロアに人気が全くなかった。また嫌な予感。
下の階の受付に行って尋ねると、今日は休館日です、と言われた。
そんな!とやっぱり。が同時にため息になって出てくる。ネットで確認したんだけどな、と開いてもう一度見たら、東京支部の開館スケジュールだった。我が目を疑うというやつだった。
先日の展示会でもお世話になった警備員のおじさんに笑われ、また明日来なよ、と言われた。

それでもまだ帰りたくなかった私は、外に出てきた自分を正当化するために、Hauz Khas Village に向かった。
そして来たからには何かしなくちゃ、と服屋に入り、よく考えたらまったく要らない服を買った。寮に帰ってから、どうやって着ればいいかわからなくて頭を抱えた。
いい感じにお腹が空いたので、美味しいスコーンを食べられるカフェにも入った。しかし今日はそういう日なのか、目当てのスコーンは売り切れだった。紅茶だけで帰るのは忍びないと思って、アップルタルトを食べた。帰る頃には携帯の充電もなく、財布が軽くなった代わりに足が重くて、電車で「何やってんだろ自分」と虚無感に浸ることになった。

こうして文字に起こして改めて思うけど、我ながら衝動的すぎる。
計画性の無さでいつも痛い目を見ているというのに、1ミリも学習しない。でも月1くらいでこういう躁状態みたいな動きをしてしまう。
こうなると本当にやらないと気が済まないし、そのときは全てがうまく行くような気が本当にするのだ。
留学前単位を落とすほどバイトしていたのに全く貯金できなかったのも、こういう日にシフトを組んだり散財したりしてしまうからだった。バイト→ストレス→散財→金欠→バイト→ストレス→散財…の無限ループ。この先の人生もずっとこうなんだろうか。
何もしてないのにひどく疲れて、勉強もせずに眠ってしまった。最悪だ。
インドに来ても最大の敵は自分だなと思った。

♪ Wasted Summers / juju<3

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?