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2月15日

朝からシャワー浴びてたら普通に10分遅刻した。「多分いける」がうまくいった試しがないのに、一度でも頭に浮かぶとリスキーな方を選んでしまうのはなぜだろう。
夜遅くまでくだらないショート動画を見て時間を溶かしていたせいか、頭が痛くて授業に集中できなかった。我ながら頭が悪い。
加えてホルモンバランスのせいか話しかけてくる友人に無駄にいらいらし、相槌を雑に打って「話しかけるな」オーラを出してしまった。最悪である。
調子が悪いと周りが全員敵に思えて、片っ端から縁を切りたくなる。そのおかげで中高の知り合いでLINEが繋がってる人間が片手に収まるほどしかいない。
とんだ勘違い野郎だ。自分が取捨選択できる側にいるという思い上がり、恥ずかしい。
友人もそんな私に話しかけるのを諦めたようで、ほとんど話さずに東アジア学部の聴講は終わった。一体何をしているのか。
コーヒーを飲んで目を覚まし、ヒンディー語の聴講に向かった。

先生は「今送るよ」と言って、結局授業で読むテキストを送ってくれなかった。
もう2ヶ月くらいこんな感じだ。今日は「文学だけが語学じゃないから」とかそれっぽいことを言って、作文課題を与えた後はスマホをいじっていた。
イライラしているときにこんなことをされると本当に引っ叩いてやろうかと思うが、そんなことをしたら未来の後輩の留学枠を潰すことになる。後輩にここに留学することをお勧めする気もないが。
作文のテーマは「今まで観た中で1番好きなヒンディー語映画」。
"Peepli [LIVE]" について書いたら文法ミスは大量に添削されたが、内容は褒められた。
もう何を書けば喜ぶのか先読みして作文する癖がついた。
こんなのが罷り通っていいのだろうか?と憤慨したくなるが、それもエネルギーの無駄遣いだと気がついた。こういうのを学習性無力感と言う。

2限目の先生は来ると言った時間の30分後に現れて、チャーエでもしばいてから来ますわ、と呑気に休憩していた。もはや笑えてくる。
授業内容も "पूर्व और पश्चिम" の続きをやるのかと思ったら、飽きたのか中途半端なところでやめ、今度は「忠犬ハチ公」についての文章を読み始めた。私たちに気を遣ったつもりなのだろうが、お姉さんには全く関係がないし、毎度毎度読みかけで気持ちが悪い。
「胸の内を明かす」ことの比喩にハヌマーンが胸を破ってラーマがいることを示すシーンが使われていたのは面白かったけど。
3、4限を連続で受け持っている(ことになっているが実質1時間しかやってくれない)先生は、試験監督で忙しいので授業ができないとのことだった。

中途半端にヒンディー語ができるクレーマー三人衆に対して、先生方もオフィスのおじさんたちも相当面倒に思っているようで、それが最近如実に態度に現れるようになってきた。
少しでもこちらが聞き間違えると小馬鹿にしたような態度をとるし、こちらが試験日程などについて問い合わせると露骨に嫌そうな顔をする。
しかし私たち以上に忙しく神経質なところがあるお姉さんがそれを許すわけもなく、試験日程をフィックスするよう求める手紙を生徒3人名義でわざわざ作ることになった。渡した瞬間おじさんが適当に折り曲げていたので、抵抗するだけ無駄か、と思った。
しかしそのおじさんが唐突に、お前ら日本人2人は留学生だから3月15日〜20日の間に試験を受けさせてやる、もう1人は後日な?と言い始めた。聞き間違えでなければ、15日前にならないと確定しない、とも言っていた。
待て待て、昨日と話が違う。もう日本の大学にメールしちゃったのに。本当に前倒しになるなら旅行の直後だし。それにお姉さん1人だけ後回しにされるの可哀想すぎる。
全てがめちゃくちゃすぎる。思えばもう2月も半ば。一体どうなってしまうんだろうか。

♪ Too Much / girl in red

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