"コロナの時代"に思う #1
2020年3月17日
コロナの流行の真っ只中にいて思い出すのが、昔読んだガブリエル・ガルシア=マルケスの「コレラの時代の愛」である。
コレラが流行する時代に50年以上、一人の女性を待ち続けた男の話だ。物語はともかく、"コレラの時代"なぞ、遥か昔の遠い世界の話だったはずなのに、感染症が広がる"コロナの時代"を生きるとは思いもしなかった。
noteを書いてみよう、書いてみようと思っていたのに一切できなかった僕が、noteを書区ことを決めたのは、そんなコロナがきっかけだった。恐らく未来の世界史に刻まれる事件の真っ只中で知ったこと、感じたこと、考えたことを、ただただ記録しておこうと思う。
人と人の間の距離が、これほど意識されたことはあっただろうか。「換気の悪い密閉空間」「近距離での会話がある」「手の届く距離に多くの人がいる」ことが感染の可能性を高めると言われている。
人の間には、それぞれの関係に応じて適正な距離がある。恋人同士の距離、愛すべき孫との距離、オフィスで隣り合う同僚との距離。満員電車の車内距離は嫌だが、それでも僕らにとっては当たり前の日常だった。
しかし、その距離がコロナによって消失している。距離はコミニュケーションを表しているのだが、いわばコロナウイルスのコミニュケーション(伝播)によって、人々のコミュニケーションが阻害され、人と人の距離が消失している。握手も抱擁も、ウイルスによって今や遮断されることになった。
ネットとリアルは対比され、リアルがネットに追いやられようとしていたのが2019年までの世界だった。しかし、今やリアルがなくなり、急速にネットが全てを代替するようになっている。"コレラの時代"にはなかったネットが、"コロナの時代"の新たな世界を作ろうとしている。
などと難しく書いててしまったが、仕事の仕方も、勉強の仕方も、遊び方も、自分自身の行動がなんだかすごく変わりそうだ。イタリアやアメリカが市民に外出を禁じ、飲食店の閉鎖を命じ、イベントを中止させている。すっかり中国のことを忘れたかのように、欧米の感染拡大が報じられ、日毎に状況が悪化している。これからどうなるのか不安だけど興味は尽きない。
皆さんは、どう思いますか?
それにしても日本の死者が少ないことは、日本の感染防止策が上手くいっていることを示してるのでしょうか。どなたかに教えてもらいたいです。
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