簿記3級 合格のための5か条 〜これさえ押さえれば合格できる!超簡単必勝法〜
数字があまり得意でない僕でも、一発で簿記3級に合格できました!
実際、3級を受験するにあたり、「ここは早く知っておきたかった」「理解するのに時間がかかった」という、参考書や他のサイトにもなかなか書いていないことを、振り返りも兼ねて合格のための5か条としてまとめました。
本noteは、下記のような方におすすめです!
注意点としては、あくまで合格のためだけに焦点をおきます。
実務として使うには、きちんと意図や意味まで理解しないといけないのですが、一部については、一旦そこはおいときます。
▼前提
簿記3級は決して難しい資格ではありません。
直近の合格率を見ても、約50%あります。
ただし、舐めてかかったら普通に落ちます。(泣)
合格までの勉強時間の目安は100時間と言われていますが、コツを掴むのに時間がかかるので、これぐらいかかるかなーという認識です。
ちなみに、私の勉強時間は恐らく50時間くらいです。(会計知識ほぼゼロの状態ではじめてます)
▼1:「ネット試験で受けるべし」
簿記3級の試験は、年3回の統一試験と随時実施しているネット試験があります。
絶対に、ネット試験がおすすめです!!
その理由は下記3点です。
試験が終わったら、すぐに結果を知りたいですよね?
次の受験まで4ヶ月も待ちたくないですよね?
数字書くのも手が疲れますよね?
ネット試験をしましょう!
まずは、近くのテストセンターを検索してみてください。
ネット試験のイメージを掴むために、必ずネット試験形式の問題を解きましょう。下記がおすすめです!
▼2:「仕訳は全て覚えるべし」
いや、全暗記かい!(笑)って思った人もいると思いますが、めっちゃ大事です。
これを覚えないと、1問3点、計45点もある問1の仕訳問題で点数が稼げなくなってしまいます。
さらに、問3の合計残高試算表や精算表の問題も、あれはほぼ仕訳問題です。仕訳さえできれば満点取れます。
まずは、下の図を覚えましょう。
これで、借方、貸方のどちらにやればいいかわかります。
ちなみに、下記の図は、教材とかだと逆に書かれてるんですが、精算書ではこの順番なので、あえてこのように作りました。
全部覚えるとは言え、ややこしいのもあるので、ひっかかりやすい仕訳の例を2つあげます。
・小切手を使った振り出し
これは、最初ひっかかりました。下記で覚えてください!
取引先に小切手で支払った場合は、「当座預金」
取引先から小切手を受け取った場合は、「現金」
ただし、問題文に、”小切手で受け取ってすぐに普通預金に入れた”、などの記載があれば「普通預金」になります。(当座預金の場合もある)
・不動産関係の仕訳
これもややこしいんですよね。
例えば、マンションなどの不動産を借りる時の”敷金”は「差入保証金」
修繕のための費用は、「修繕費」
ただし、この修繕費が、資産の性能をアップさせるものであれば、”新たな資産を買ったのと同じ”と考え「土地」「建物」などの固定資産の勘定になる。
この仕訳暗記で重要な点は、ただ覚えるだけではなく、なぜ費用の借方になるのか、なぜ収益の貸方になるのかなど、ちゃんとロジックを理解しつつ、記憶をしてください。
人は、単純に記憶するよりも、意味を理解して順序立てて記憶する「ストーリー記憶」の方が、圧倒的に記憶に定着します。
▼3:「形で覚えるべし」
精算表などにも絶対に出題される仕訳の中で、一旦ロジック抜きにして形で覚えれば正解できるものが5つあります。
下記のような仕訳問題が出たら、なにも考えずに、下記の形を書けば大丈夫です。
①繰越商品
問)期末商品の棚卸し高は¥980,000である。
とりあえず、下記を書きましょう。
書いたら、あとは下記のように数字をひっぱってくるだけです。
②消費税
これも完全暗記でいけます。
税抜方式とか、なにも意識しなくていいです。
とりあえず、下記のようにやればOKです。
この形を書いたら、あとは下記のように、数字をひっぱってきて、引き算するだけです。
③法人税
法人税も上記の形とほぼ一緒ですね。もはや、間違いようがないです。
実は、この法人税と②の消費税は、加点になるケースが多いので、形で覚えてしまいましょう。
これも、数字をひっぱってくるだけです。
ちなみに、仮払は相殺され、精算表には記載なしでOK。
法人税等は費用(PLの左に書く)、未払法人税等は負債(BSの右に書く)となります。
④減価償却費
これも形で覚えましょう。
原価、累計額と覚えましょう!
こちらはひっかけもあるので、次の4で詳しく解説します。
⑤貸倒引当金
借方、貸方の勘定科目の名前が似てるので、あれ、どっちだっけ、、、ってなることもあるので、形で覚えましょう。
繰入、引当金と覚えましょう!
ちなみに、貸倒引当金繰入は「費用」、貸倒引当金は「資産」です。
特に、貸倒引当金が間違いやすく、BSの貸方(右)に記載するのですが、これは”資産の減少”です。
▼4:「ひっかけに気をつけるべし」
こちらは、主に問3の精算表、決算整理後残高試算表、財務諸表で出題される問題となります。
これは引っかかる人が多んじゃないかな?って思います。
ひっかけが多いのは、売掛金、建物、備品に関する仕訳。
例えば、下記の問題が出たとします。
これは、普通に、(売掛金)100,000 (普通預金)100,000 と仕訳しますよね。
その後に、下記の問題が出たとします。
普通に売掛金が¥900,000だから、1%でしょ。
¥9,000じゃん。簡単簡単!
(貸倒引当金繰入)9,000 (貸倒引当金)9,000
これで完璧。
はい、違います。
なにか忘れてませんか?
そう、(売掛金)100,000 (普通預金)100,000
これを忘れちゃいけません。
これを足さないと、売掛金の期末残高の精緻な金額にはなりません。
決算前整理残高が¥90,000なので、この¥100,000を足した、¥1,000,000の1%を貸倒引当金にする。となると、、
(貸倒引当金繰入)10,000 (貸倒引当金)10,000
よし、これで完璧!!
はい、違います。
問題文をよく読みましょう。
差額補充法により設定する。
これを忘れてませんか?
この貸倒引当金をマイナスしなければなりません。
となると、正解はこちらです。
(貸倒引当金繰入)7,000 (貸倒引当金)7,000
これ、結構間違える人がいると思います。
あとは、備品や建物の減価償却の問題もひっかかりやすいです。
この場合の仕訳は下記ですよね。
(備品)1,200,000 (仮払金)1,200,000
※固定資産の購入のための送料は、固定資産の購入金額に入れます
その後に、下記の問題が出たとします。
この場合、備品と新備品を足した、¥6,200,000÷8年=¥775,000でOKでしょ!
違いますよね?
そうです、¥1,200,000分を月割計算にしないといけません。
計算として、わかりやすく記載すると
¥1,200,000÷8年=¥150,000
¥150,000÷12ヶ月=¥12,500
¥12,500×4ヶ月=¥50,000(12月〜3月の利用期間分の月割)
なので、正解は、備品の減価償却累計額¥775,000+新備品の減価償却累計額¥50,000=¥825,000となります!
(減価償却費)825,000 (備品減価償却累計額)825,000
このひっかけ部分。
本当に引っかかりやすいので、気をつけてください!
上記のことを理解してれば大丈夫なので、このパターンを覚えてください!!
▼5:「捨てるところは捨てるべし」
問2の問題が結構難しいのが出てくるケースが多いです。
ここで時間をかけてしまうと、問3の問題が解けなくなるので、パット見て、すぐに解けるやつをささっとやって、時間かかりそうなやつは、後回しor捨てましょう。正解しても、1〜2点なので、時間をかけて不正解になるよりも、配点が高いところに全集中しましょう。
問3ででくる問題についても共通することですが、全部を完璧にする必要はありません。捨てるところは捨てましょう。
ちなみに、問3の特に精算表はあまり得意ではなかったんですが、試験当日は精算表が出て少し焦りもしましたが、下記を徹底したところ、35点満点とれました!
正直、精算表ができれば他のもできるので、今回は精算表にフォーカスします。
精算表は、試算表欄、修正記入欄、損益計算書欄、貸借対照表欄によって構成されています。
分解すると、下記のとおりです。
まず、仕訳を正確に行う。これは超重要ポイントです。
仕訳が完了したら、⑤の修正記入をする。
これは、借方、貸方に振り分けたものをひたすら記載するだけです。
ここ自体に配点はないものの、やったほうがミスがないのでやりましょう。
次に、損益計算書、貸借対照表に振り分けていく。
改めて、こちらを思い出しましょう。
なんなら、試験始まってすぐにこれをメモ用紙に書けばいいです。
分け方のイメージは下記です。
当期純利益と、最後の計算の部分。
ここは時間がどうしてもないのであれば、最悪捨てても大丈夫です。
当期純利益については、配点対象になることは多いですが、PL/BSの合計金額欄が配点対象になることは少ないです。
時間をたくさん使うべきところは、下記3点です。
これだけやれば、もはや大丈夫です。
ちなみに、決算整理後残高試算表、損益計算書、貸借対照表については、捨てるところはあまりないので、しっかり計算しましょう!!
決算整理後残高試算表、損益計算書、貸借対照表の仕訳後の計算には、T字勘定を使いましょう!
こんな感じでやれば、わかりやすくて簡単です!
かなり長くなりましたが、以上となります!
ここまでご覧いただき、ありがとうございます。
本noteを見て、少しでも簿記3級の合格者が増えると嬉しいです!!
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