新製品情報&アイテムレビュー(2019 11/5)
ドラゴン。ファンタジー世界の象徴的モンスターだ。その性格や役どころは作品によってまちまちであるが、いずれも強大で賢く(あるいは悪賢く)、主人公たちの前に立ちはだかる強敵、あるいは思いがけない友人や協力者となるモンスターだね!
ドラゴンから見える、グレナディア黄金時代
当然ながらメタルミニチュアの世界においてもドラゴンは魅力的な題材だ。ファンタジー・メタルミニチュア黎明期である70年代にその名を馳せた旧御三家といえば、シューペリオン(米国・63年創業〜80年。76年に分社したパース・ピューター社は健在)、ミニフィグ(英国・65年創業〜80年代初頭に失速しファンタジーからほぼ撤退。09年に会社売却。マッチロック・ミニチュアとして再スタートし健在)、ヘリティジ(米国・76年〜83年。90年代にリーパー・ミニチュアが一部ラインを復刻するも再絶版)である。
いずれも元はヒストリカル・ミニチュアメーカーだったが、70年代にD&Dが登場したことで爆発したファンタジー・ブームにのり、各社こぞってファンタジーミニチュアレンジの展開に乗り出した。冒険者は元より、ドラゴンを含むモンスターを当時の流行である25mmスケールで続々と立体化し、黎明期のRPGシーンをミニチュアの面で支えた。
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