昭和でハードボイルドで
俺は探偵物語が大好きだ。
まず、主人公がカッコいい。エピソードが毎回面白い。お約束は守る。でも飽きさせない。この時代のドラマがほとんどそうであるように、シリーズ中盤すこしダルくなるあたりも、人間らしさを感じて最高にいい。
そして登場人物がカッコいい。食い物はうまそうで、誰も彼もがタバコを吸っており、バイクはノーヘル、車はシートベルト着用なし。男も女も服装がカッコいい。街もカッコいい。デザインとフォントと色がカッコいい。車がカッコいい。食器がカッコいい。
なにもかもがカッコいいのだ。それでいてコミカルで楽しい。
そしてこれはたいへん重要なことだが、毎度出てくる女性がことごとく美しい。倍賞美津子とかナンシーとかもう最高に美人でおバカで愛らしく、キューコンしたくなるぐらいである。通行人を含めると、毎エピソードで4人ぐらいの女性がキューコン対象だ(当社調べ)。
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