ペイント大全ショウケース:ミミック製作伝説(前編:木材・舌と歯茎・金貨)
よくぞ来た。前回組み立てたミミックのペイントを始めよう。今回は、木材のペイントを見つつ、生物感ある歯茎と舌のペイント、そして金貨のペイント過程も集中的に紹介するぜ。
ミニチュアのペイント手順
アンダーコートのすんだミニチュアをよく眺め、その造形に見ほれつつもイメージを膨らませよう。ペイントの手順をどうするか最終決定するのも今だ。「ペイントの手順伝説」でも語った通り、この手順決めはカンジンだ。「奥まった部分」と「面積が広い部分」との兼ね合いで決める。
とはいえ、ビビる必要は全くない。数をこなすうちにだんだん自分のやり方が掴めてくるから、深く悩まず、そのつどピンと来た順番で試してみるといい。なあに、心配はいらない。うまく行かなかったら、再挑戦すればいいだけの話だ。経験を積めば積むほどうまくなるのさ。今回俺は:
1)箱の木材
2)箱の中身(口内と舌、金貨)
3)牙・ドクロ
4)箱の鉄枠
5)目とかの“本性”部分
6)石畳
で行こうと決めた。製作中、色味を見ながら行ったり来たりするし、はみ出しの修正をやったりするし、各部の最終的なハイライトや仕上げも最終段階にやるけど、大体の順番はこれでいく。もしうまく行かなかったら、そのつど軌道修正すればいい。
ペイントスペース
ペイントスペースの準備はいいか? 飲み物とウォーターポットを取り違えない位置に置いたか? さあ、ヘヴィメタルをかけて、ペイントタイムとしゃれこもう。メタルペイントとヘヴィメタル…それは、SamuraiがKatanaを持つこと、K.I.T.Tがターボジャンプをすること、クリスマスにケンタッキーを食うこと、南光太郎がBLACKであることなどと同じように、至極当然な組み合わせなのだ。いや、別にかける音楽はヘヴィメタルでなくてもいいが、俺はヘヴィメタルを聴いている。
無論、君が炭坑節が好きなら、炭坑節を聴きながらペイントするといい。演歌でも、HIPHOPでもいい。音楽があると気が散るなら、かけなくてもいい。大事なのは、君が楽しいと思えるクリエイティブな空間と心境でペイントすることだ。
木材のペイント
木材のペイント自体は、ペイント大全マスターズ:木材(前後編)と原則同じカラーを、同じ順番でペイントしている。使用カラーは下画像を、実際の手順はマスターズの該当記事を読んでくれ。
ただ今回は、全体に赤みの強い仕上がりを目指した。だから、完全に同じじゃない。そこでここでは、マスターズ:木材の時と違うアプローチをした部分を抜き出して解説しよう。
赤みを足すために(ステップ5にアレンジ)
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