新製品情報:ハーミットインミニチュアのゴブリン到来!
お待たせ! 先月の初期抜き限定セットに続き、ハーミットイン自社ミニチュアレンジの初弾『ゴブリン』がいよいよ一般販売開始だ。
俺が今回君に紹介するミニチュアのメーカーはハーミットイン…つまり俺たちだ。1人用ファンタジーアドベンチャーゲーム『デス・オア・グローリー』の背景世界例でもある『ハルクウーベン』に住まうゴブリンたちだけど、もちろんデスグロ専用ミニチュアじゃない。このゴブリンたちは、君のファンタジー世界でもとびきりの悪行に及んでくれるだろう!
ハルクウーべンのゴブリンたちがいかなる連中かは、『ハルクウーベン博物誌』に詳しい。
ミニチュアのデザインを手がけたのは、伝説のゴブリンマスターその人であるケビン・アダムズ。モールドとキャスティングは英国にあるザ・スミスの工房だ。
発売と発送のタイミングについて
今回紹介するミニチュアは、11/4(金)の21:00に発売だ。商店は金曜、土曜、日曜、祝日がお休みなので、発送開始は週明けの7日(月)となる。普段なら即日か翌日発送なのに、どうして発送までこんなにかかる曜日をよりによって発売日に選んだか? 注文が殺到し、梱包・発送業務がパンクするのを防ぐためだ。
今回のリリースでは、発売から6日までの注文は7日(月)に発送完了、火曜以降に順次お届けできる見込みだ(購入の日時によって発送タイミングがずれる場合や、発送先地域によって日数が変わる場合もあるので注意してくれ)。7日に購入した場合、申し訳ないが発送は当日ではなく、8日(火)以降になるので気をつけてね。
なお、配達の希望日時指定がある場合は備考欄に書いておいてね!
それじゃあ、レビュー行ってみよう!
ゴブリン フルセット(11体)
今回リリースされるゴブリン全種を一気に、そしてちょっとお得に揃えられるセット。それぞれのミニチュアについては下記で丁寧に解説しているよ。
ゴブリンの族長/両手持ち武器
圧倒的な強さで格下どもを束ねる族長! 全身を刺々しい甲冑に包み、巨大な両手斧を構え、自信たっぷりに敵を待ち構えている。傷だらけの顔を見せつけて敵も味方もビビらせるため、兜に面頬はついていない!
彼が振るうのは両手斧だけじゃない。腰には、上等な装飾をあしらう大ぶりの曲刀を下げている。両手斧は破壊力抜群だけど、振るうために場所が必要な武器だ。地下道や洞窟など、狭い所では剣が使いやすいからね。加えて右の腰には短剣も携えている。曲刀を使う際には受け流し武器にもなるし、鎧の隙間に差し入れて敵にトドメをさしたり、許可なく背中に近づいた格下の額を切り裂くなど、色々と便利な武器さ。
鎧は大族長ゆえに上等な作りだが実戦でよく使い込まれており、よく見ると数々の戦傷を見つけることができるはずだ。右肘当ての棘は根本から折れ、肩当ての鋲もいくつか飛んでいるね。兜の大角飾りも、左の先端が欠けているね。これらのバトルダメージを活かしてそのまま仕上げれば歴戦の大族長になるぜ。新品の甲冑が君の好みであれば、グリーンスタッフでディティールを“再生”してやるといいだろう。
一発抜きで分割はない。そう、このポーズでもなお分割はないんだ。俺もびっくりした。てっきり分割が必要と思っていたからね。ザ・スミスだからできる職人技さ。25mmベースをつけるよ。
ゴブリンのまじない師
分厚く重たげなローブとフードをまとったまじない師。呪力の(あるいは祝福の)こもった笏を目前に差し向け、左手の杖にはハルクウーベンの空に浮かぶ二つの月があしらわれている。
シワだらけの顔にいやらしい笑いを浮かべるこのまじない師、族長と並んで部族を支配するだけの風格に満ちているね。右腰には巻物をくくりつけ、左腰には分厚い書物、護身用か儀式用の短剣を差し、肩から下げる草カゴの中には「しゃぶれば最高、夢気分」の干しきのこが一年分入っている(デスグロのクエストモジュール『嘆きの森』に詳しい)。とりま魔術装備も完璧ってわけだ。
一発抜きで分割はない。25mmベースをつけるよ。
ゴブリンの頭目/近接武器と盾
頭目は部族の実力者だ。次期族長の座を虎視眈々と狙いつつも、今のところは族長の忠実な部下である。族長と同じくらい重装の鎧を着込んでおり、その上兜で顔を隠しているため、その表情を伺い知ることはできない。敵を威圧するために加え、味方にも表情を気取られないためかもしれないね!
俺がケビンとめちゃくちゃ詰めたことの一つが、族長と頭目のミニチュア同士の関係性だ。俺とケビンは、こちらが頭目で両手斧の方を族長という想定でこれらのミニチュアを作ったけど、趣味人の好みによって、お互いの役割を入れ替えて作れるようにもしたかったんだよね。
だから両者の鎧は同じ系統の上物で、なおかつどちらも同じくらいの体格にした。つまり、格下のゴブリンたちより二回りデカいのさ!
兜で顔を隠している分、ペイント後のインパクトをちゃんと出せるよう、「王冠のついた顔」をかたどった盾を携えている。右と左には長さの異なる剣を差していて、小袋に加え、大きなタンカードもぶら下げている。誰から中身をもらうかは、この次のエントリーで分かるよ!
本体は一発抜きで、盾のみ別パーツだ。25mmベースをつけるよ。
ゴブリンの軍旗手と楽士(2体)
ゴブリンたちのあるところ、軍旗と楽器は必ずある。それは彼らが規律を重んじるからじゃない。軍旗がなければ自分達の場所がわからず、楽器がなければ、どう列をなすかもわからないからだ!
烏帽子を被った軍旗手は、左手に旗竿を持ち、右手には曲刀を掲げている。背中を丸めてズル賢いにやけ顔…実に憎たらしいぜ。チェインメイルを着込んだ上に、胸と背中には丸甲をベルトで留めてある。小袋やポーチ、そして副武装の短剣も左腰にバッチリだ!
巨大なメイスを左手に携え、右手でラッパを吹き鳴らすこの楽士、かなり太っちょな上に、相当な酒好きらしい。腰にはタンカードに加えて酒瓶と酒樽を持ち歩いている。景気付けにしちゃ、ちょっと多すぎだね! 頭目にも酒を上納しているので、当面の保身もバッチグーだ。
ミニチュアはどちらも一発抜きで、分割はない。25mmベースをつけるよ。
ゴブリン/長柄武器(2体)
ゴブリンにとって、長柄武器は何かと都合がいい。敵の武器が届かぬ場所から攻撃できるし、身長の高い敵とも互角に渡り合える。振り回さずに狭い場所でも使える長柄武器ならなおさら都合がいい。年かさの連中が長柄武器を好んで使うのは、別に長柄武器が貴重だからじゃない。その取り回しには相応の体力が必要だし、他の奴にブン取られないだけの立場が必須だからだ。
斧と槍を組み合わせたハルバードと、敵の首めがけて突っ込み、骨ごと頭を折りとるマンキャッチャー(ゴブリンの間では「首ポン棒」の名で知られる)。どちらもデスグロでは長柄武器にあたるものだ。長柄武器は極端に近くにいる相手には使いづらいので、ハルバードを持つ方は左腰に短剣を下げ、首ポン棒の方は棘付き棍棒を腰ベルトにねじ込んでいるね。
ハルバード持ちはスケールアーマーに肩当て、首ポン棒持ちはチェインメイルに脛当てとなかなかの防御だが、これは盾を同時に使えないからだ。どちらも烏帽子を被っている。力を増すための薬だか酒だかを持っているのにも注目。この飲み物にどれだけの効能があるかは謎だが、彼らの気を大きくすることだけは確かなようだ! 首ポン棒の方が持つビンには、キノコ印の浮き彫りも造形されている。
ミニチュアはどちらも一発抜きで、分割はない。25mmベースをつけるよ。
ゴブリン/近接武器と盾(4体)
人間がそうであるように、ゴブリンもまた、集団になると凶暴性が増す。一人一人は決して優れた戦士ではないが、数さえいれば問題ない。ゴブリンの軍を侮ったばかりに国を喪った王は枚挙にいとまがないのだ。
自社ミニチュアレンジを作るにあたって、まず最初にケビンに手がけてもらったのが、このいわゆる“一般兵”ゴブリンたちだ。単純に80年代シタデルのゴブリンを改めて作ってもらうのではなく、ケビン・アダムズが40年以上に渡って作り続けるゴブリンから俺が好きなエッセンスだけを取り出し、凄まじい時間をかけて打ち合わせを重ねた。
「全員違う顔で、それでいてちゃんとゴブリンと分かる造形」「一人として同じ身長にしない」「全員が異なる防具と武器を持つ」「盾は別パーツで互換性ありにし、盾なしでも成立するポーズ」などは、こうしたすり合わせの一例だね。
まずは斧を持つゴブリンと、鶴嘴を持つゴブリンから。斧持ちはチェインメイルにブーツで、ツルハシ持ちはご立派な角兜に鋲出し革鎧を着込んでいる。兜にカネをかけすぎて裸足なのもポイントだ。
オールドスクールファンタジーミニチュアといえば、生活感と説得力を感じさせる小物類。ミニチュアの造形に与える良さもあるし、ペイントしていても楽しいし、彼らが本当に生きているような気持ちにさせてくれる。どちらのゴブリンも副武装は忘れない。腰にはちゃんと短剣を忍ばせているぜ。
棘付き鉄球を備えたフレイルは、人間らの間で明けの明星とも呼ばれる武器。ゴブリンがそんな風流な呼び名をつけるはずもなく、ゴブリンの間では「トゲつきブンブン」の方がはるかに通りのいい名前だ。
攻撃力こそ高いが、武器としての扱いは難しい。右腕をよく見ると、何針も縫った古傷があるんだ。鎖の扱いを間違うと、自分が怪我をしちゃう武器ってことさ!服の下にはちゃんとチェインメイルも着込んでいるね(逆にした方が、肌がこすれないでいいと思うけど…)。ただ、予算は底をついているらしく、このゴブリンは包帯を巻いて靴がわりにしている。
曲刀を振り上げるゴブリンは、目をひんむいて怒った表情。かなりのブチ切れ度だ。武器の維持費が安いだけに防具はずいぶん上等で、すてきな靴を履いている上、スケールアーマーの上に締めたベルトのバックルには、一丁前に顔の彫り物まである(ゴブリンにすると、これはかなりお洒落だ)。
曲刀持ちは右腰に宝石つきの短剣を下げて左腰にポーチを、トゲつきブンブン持ちも右腰に質素な短剣を下げ、左腰には小袋を下げているね。
近接武器を持つゴブリンたちもすべて一発抜きで、盾のみ別パーツだ。25mmベースをつけるよ。好きなゴブリンに好きな盾を持たせてやるといい。
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