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ペイント大全ショウケース:トロール パート1(組み立てとアンダーコート)

よくぞ来た。今回からは、トロール(棍棒と生首)を題材に、組み立てから完成までの全ステップを紹介するショウケースだ。第1回となる今回は、トロールの組み立てをじっくり見ていこう。パーティングライン消し、磨き込みなどといったクリーニング各種はもちろん、オオラカに、しかし確実に接着面をズラさないパーツ同士の軸うちと接着方法も紹介する。

トロール(棍棒と生首)は、“オールドスクール・プリンス”の称号で知られるディエゴ・セラーテがデザインしたミニチュア。上写真は、こないだの「ペイント大全マスターズ:ベーシスト列伝 水のある風景をつくる」でベースデコレートしたものだ。今回はちょっと巻き戻して、ミニチュア本体の組み立てを扱い、アンダーコートまで済ませるぜ!

メタルパーツは重量があり、なおかつ接着面は小さい。それゆえに、強度確保の軸打ちは多くの場合で必要だけど、接着面をぴったり合わせて軸打ちする時にはどうしても慎重になりがちだ。ズレたら大変だからね! 

このトロールは見ての通り、「本体」「腐った生首を持つ左手首」「大釘付きの棍棒を支える右手首」の3パーツ構成で、プラベースへの固定が必要だ。瞬間接着剤でくっつけるだけだと、自重や軽い衝撃に耐えられず、そのうちボロッといくだろう。転ばぬ先の軸打ち&アッシュだ。折に触れて言ってるけど、エポキシ系接着剤はNG。経年劣化で10年もすると接着がペローンと外れるのだ。メタルやレジンの接着は瞬間接着剤で。

それじゃあ、始めようか!

クリーニング(バリ、パーティングラインなどの除去)

ミニチュアの組み立てにあたり、製造のさいにできる不要部分(タグやエアピン、パーティングラインとバリ)を完全に取り去る。ミニチュア組み立て伝説でも語ったように、こうした不要部分をしっかり取り去り、段差をちゃんと平滑にしてやることで、ミニチュアの出来映えは段違いによくなる。

このトロールは、パーティングライン自体はそこまで大きな段差はなかったっけど、左ヒジの内側に大きく太いバリがあったので、太めの丸ヤスリで削り、モデリングナイフ針ヤスリで表面をならしたよ。ヤスリは押す時に力を入れるのがコツだぜ! 

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