ペイント大全ショウケース:シャドウ パート2(黒いローブ&青緑系の亡霊肌)
よくぞ来た。前回のショウケースで組み立てとアンダーコートまで仕上げたシャドウを、さっそくペイントしていこう。
ダブル・アンダーコートが終わり、持ち手をつけたシャドウたち。まずペイントするのは向かって右側のシャドウだ。なお、同じ種類のミニチュアを複数ペイントするときは、同時に進める「まとめ塗り」と言うアプローチもある。でも今回は、色味の違う感じでそれぞれのシャドウを仕上げたいから、「まとめ塗り」はまた別の機会に紹介しよう。
黒のペイント
ミニチュアペイントは単一の「色」ではなく、「色の帯」で色付けをしていく。影になる部分あるいは凹部を濃い色(暗い色)で、光に当たる部分や凸部を淡い色(明るい色)でペイントするのだ。フラットペイントでベースコートをして、シェイドを入れ、ハイライトをかけて仕上げるから、少なくとも明暗3色が、それぞれの部位(肌や服、鎧など)に載るということである。そうすることでミニチュアのディティールや凹凸、質感が強調され、かっこよくペイントできるというわけだ。
黒よりも暗い黒はない。だから黒のペイントでは「ベースカラー」は黒、「シェイド」も黒、そして「ハイライト」だけちょっと明るい灰色ということになる。ハイライトが強すぎると全体が灰色になりすぎ、ハイライトを抑えすぎると全体がトボけて見える。そのバランスが決め手ということだ。
それじゃあ、実際にペイントしてみようか!
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