ペイント大全ショウケース:ログテ・オーク パート2(ベースコート、生命感のある肌、歯と口)
イントロダクション
よくぞ来た。『ペイント大全ショウケース』は俺がどうミニチュアを塗り込んで仕上げていくかを余すところなく解説するシリーズだ。組み立てやベースデコレート、そしてペイントを進め完成させるまでの全ステージをじっくりと解説していく。
今回俺が選んだ題材は、デイヴィッド・ソダキストの手がけた「ログテ・オーク」のレンジから、「ログテ・オーク/斧と盾」。
今回は、各部をベースコートし、肌や口をじっくり塗り進めていこう。それじゃあ、行ってみようか!
ペイント手順を考えよう
このログテ・オークは、肌をかなり露出させており、配色は割とシンプルにいけそうだ。だが問題はポーズ。グッと前にかがみこみ、左手には大きな盾を携えている。
各部をしっかり接着し、ベースデコレートも済ませてあるので、立ち姿のミニチュアに比べると筆が入り込みづらい場所が結構ある。盾の持ち手や左側の腰布、地面に近い側の上体などがそうだ。
ここは、はみ出しの修正や塗り直し…リタッチの回数を少しでも減らすために、ペイントの手順をしっかり組み立てよう。
俺は今回、肌のベースコートと、奥まった部分にある他要素(布や革製品)のベースコートを終わらせた上で肌を塗り上げ、その後、他部分のペイントを進めていこうと思う。
今回のケースでは、ベースコートさえしておけば、グラデーションをかけるために筆先を潜らせるのはそんなに大変じゃないと判断したんだ。実際に始めた後に途中で変わるかもしれないけど、まずはペイントの旅程を立てることが重要だ。
ベースコート(フラットペイント)
まずは肌と、奥まった部分のベースコートから始めよう。各部のベースコートはフラットペイントでやるよ。フラットペイントのやり方は以下エントリーで確認してくれ。今回フラットペイントでは、筆にスターターブラシ(L)を使用した。
肌のベースコート
ベースコートに使う色は501【ブリティッシュカーキ】。普通のカーキ色よりも茶色みが強く暗い色だ。水で少し伸ばしたら、肌全体にフラットペイント。爪も歯も目も関係なく塗ってOKだ。
肌のフラットペイントが終わったところ。他の場所にカラーがはみ出ても気にしないでOK。1回塗りでは筆ムラが出ると思うけど心配ない。そのまま乾かして塗り重ねよう。上では3回塗り重ねてムラなく仕上げた。
フラットペイントに限らず、塗り重ねる時は、カラーを一度ペイントしたら乾くまで触らないこと。すぐに乾くんだから焦らないようにね!
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