ペイント大全エクストラ:ヴィネット製作 前編
イントロダクション
よくぞ来た。これはカウンシル記事...つまり、ハーミット・カウンシルを定期購読している君ならば読める限定記事で、「ミニチュアペイント大全」には収載されていない。ではなぜ「ペイント大全」のヘッダーなのか? その答えは、それに続くExtraの文字列にある。そう、この記事は、俺(籾山庸爾)以外の執筆者によってしたためられた、珠玉の増刊エントリーなんだ。
執筆をしてくれたのは、大河原良介氏(noteやツイッターでは“カラメル色素”名義)。トーチベアラー2020の称号を持ち、先日の第5回ベイルファイア(2021)でもその腕を存分に披露してくれた凄腕趣味人だ。
それでは、氏にバトンタッチしよう。「ペイント大全エクストラ:ヴィネット製作 前編」、楽しんでくれ!
やあ!
まずはこの記事を読んでくれている君に言っておかなければいかない事がある。この記事は、いつも俺たちに熱いハートとテクニックを届けてくれる籾山の兄貴が書いた記事じゃない。この記事を書かせて貰っている俺の名前は大河原良介だ。これからよろしく! 今回は俺の持っているベースづくりの技を余すことなく紹介させて貰いたい。読んで後悔はさせないつもりだぜ。
もちろん、俺の手法が唯一無二ではない、ということは覚えておいてくれ。趣味人の数だけミニチュア製作に関する方法論やテクニックがあると思うんだ。今日ここで紹介する俺の方法論やテクニックだって、多くの趣味人から学んだ事をベースにしているし、俺のオリジナルだぜ! なんていう気もない。色々な趣味人のHOW TOをこうして蓄積できれば、シーン全体のレベルアップにつながると俺は考えているよ。
今回はヴィネット(小さめのジオラマ)についてのアレコレを書かせて貰うけれど、読んでくれた君の引き出しにしまってもらえるモノが一つでもあれば嬉しいよ。そして、君の作品でそれらの鱗片を見られたらさらに嬉しい。
ヴィネットって何だ?
以前の寄稿『トーチベアラー2020からの伝言』でも書いたように、俺はいつもミニチュアを情景に組み込んで製作しているよ。この情景を俺は「ヴィネット」って呼んでいるんだ。ヴィネットの定義だとかは正直言って俺もわからない。俺自身は「小型のジオラマ」程度の認識でしかない。
じゃあ、何でヴィネットって呼ぶのかって? そりゃカッコいいからさ。元はフランス語らしいんだけど、舶来感があって高級感すら感じる。上がるぜモチベーション。自分がカッコいいと思う言葉やコダワリでモチベーションを上げていくのも良いと思うぜ!
そんなわけで、この記事では小型のジオラマ=ヴィネットとして扱う。
さあ、ヴィネットの製作を始めてみようか!
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