新製品情報:闇トロール、霊山より降る
ボブ・オーリー…その偉大な名のもとに送り出されてきた数々のミニチュアたちは、ファンタジーのみならず、SFミニチュアシーンの歴史においても燦然と輝く。ゲームズワークショップからラルパーサ、リーパーをはじめ、数十のメーカーでその凄腕を振るってきたレジェンド・デザイナーの一人である。その偉大としか言えない足跡は、カウンシル記事『ボブ・オーリー物語』で詳しく解説した通りだ。
そして今日俺が君に届けるのは、ラルパーサ・エンタープライズ(米)で1991年にボブが手がけた傑作レンジ…そのマスターモールドを擁するラルパーサ・ヨーロッパ(英)が復刻した、闇トロールのレンジだ。
典型的なミニチュア・オーパーツと言える最上級のボブ・ミニチュアを、ハーミットイン商店用に改めて製造された特別ラインで届けよう。
原型を作ったボブ・オーリーもすごいけど、それをこの精度で抜けるゴム型を作ったモールドメイカー(型師)と、実際に抜いてくるキャスター(抜き師)も凄い。ちなみにラルパーサ・ヨーロッパのモールドメイカーとキャスターは、オーナーでもあるポール・レイドその人だ(ポールのインタビューはこちら)。
ただし、パーティングラインに対して並行になっている闇トロールたちの鼻と頬(右側ないしは左側:型抜き時に下側に当たる側)については、マスターモールド由来のブロップ(塊状のバリ)持ちのモデルがちらほら散見される。念入りにクリーニングしてからペイントすれば、それほど気にはならないと思う。君が望むなら、大きめにブロップを取り去り、もう片側の顔造形を参考に、グリーンスタッフで造形を再生させるのもいいホビーチャレンジになるだろう。何せマスターモールド自体が古く、パテ原型は行方不明であるため、これ以上の状態で復刻ができないのが残念だけど、君に紹介できないよりは遥かにマシだ!
いずれも一発抜きで、地面の造形がなされたメタルベースとの一体型。プラベースに乗せるなら、60ミリx35ミリの楕円形ベースか、50ミリ丸ベース、ないしは60ミリ丸ベースがおすすめだ。
上の写真を見ればわかるように、いずれも40mmを超える身長を持つ大型モデル。最高のトロールたちだ。愛があふれる。
各アイテムには、ミニチュアの造形について言及しつつハルクウーべン世界における闇トロールの短い解説をつけてある。いつものごとく、具体例としてだ。君の世界でこれらのミニチュアが何と呼ばれ、いかなる背景や物語を背負うかはすべて君しだいさ!
これらの闇トロールは、商店でも創業以来大事にしているレンジ「ボブ・オーリーが作ったオーク」と並んで、かつてはラルパーサの「ファンタジー・アーミーズ」に含まれていたもの。だからレンジが軍勢の体をなしているのさ。本当に素晴らしい…ボブの作ったこのトロールたちとの出会いがあったから、1992年の秋、闇トロールがハルクウーべンに現れたんだ! 君なら、どんな物語をこのミニチュアたちで紡ぐ? 想像と創造を楽しんでくれ!
それじゃあ、早速レビュー行ってみようか!
闇トロールの王
ここから先は
寄せられたサポートは、ブルボンのお菓子やFUJIYAケーキ、あるいはコーヒー豆の購入に使用され、記事の品質向上に劇的な効果をもたらしています。また、大きな金額のサポートは、ハーミットイン全体の事業運営や新企画への投資に活かされています。