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評議会メンバーの質問『ミニチュアの配色とかペイント手順で悩んで手が止まる! どうすればいいの?』に答える

やあ!評議会メンバーのみんな、元気にしてるかい? 今日は、寄せられた相談の中から、今年ペイントを始めたばかりだという評議会メンバーからの質問に答えたい。評議会メンバー専用ホットラインに寄せられる声には、すべて俺自身目を通しているけど、一つ「これは早めにアクションで返そう。というかすぐ答えよう」というのがあった。

「ミニチュアペイントで、配色とか、どこから塗るかの手順にどうしても悩みます。たくさんの作例や資料を見たり、ペイント大全の手順伝説をなんども読んで考えるのですが、考えれば考えるほど手が止まっちゃって困っています。センスがないのはわかっているんですが…。籾山さんのアドバイスをぜひ聞かせてください」と言う質問、というか相談だ。

あるよねこれ! 実は俺も昔これでむちゃくちゃ悩んだし、相談をくれた人以外も、きっと悩んでいる人は多いと思う。

だから今回、しっかり答えよう。

俺からのアドバイスを短くまとめると、「別に最初から全部を細かく決めずに、ペイントしながら考えればOK。それよりむしろペイントを始める事が大切。そしたら大抵うまくいく。そして君には色のセンスは十分ある」。

もちろん、それができないから悩むのもよくわかる。だから今回は、俺自身の経験や助言をまとめ、ちょっとくわしく話そう。どうして配色に悩む人にこそセンスがあるかも、俺なりの考えを伝えよう。


悩みすぎは禁物! 本末転倒に気をつけろ

俺は、ペイント手順にせよ配色にせよ、事前に計画を立てることが大切だと考えているし、それは「ペイントの手順伝説」とか、ショウケースとかでいつも書いている通りだ。

でも俺自身、ペイント手順とか配色で色々考えすぎた結果、なかなかペイントを始められない時期もあった。ミニチュアを眺めてああでもない、こうでもないと悩んでいるうちに時間ばかりが過ぎ、気がつけば筆を握らずに一週間以上経ってるような事が何度も続いたんだ。最初はスランプかなと思ったけどそうじゃない。計画を大切に思うあまり、実行することへの不安の方が大きくなって、一人で勝手に萎縮してしまっていたんだと思う。

だけどある時、計画ばかりで手が動かなくなったら本末転倒だと思い直した。ミニチュアを眺めては服を何色にすべきかとか、その服にいつどうやってハイライトを入れるかなどと悩んでいるうちに、俺はおじいちゃんになってしまう。おじいちゃんになるまでペイントできないなんて、俺はイヤだ。だからスイッチを切り替えたんだよね。

それで実際に手を動かしてみると、予想と現実の溝はちゃんと埋まるし、やっているうちにグッドアイデアが閃くことも多いことを再発見できた。そして…ミニチュアを完成させるほどに、ペイント順や配色決めに悩むこと自体が減っていったんだ。今でも配色に悩むことはたまにあるけど、手が止まることはなくなったよ。

だから、今の俺からできるアドバイスは、ある程度大まかに決めたら、とりあえずペイントを始める=歩き出すのがいい。ペイントを進めるうちに、今後のペイント手順も固まっていくし、配色も具体的に決まってくるぜ。そして完成作品を増やすほどに、君自身のスタイルが確立できるはずさ。


実際の登山では、目的地への到着ルートは無論、帰還ルートまでも決め、適切な装備と無理のない旅程を準備し、天候への配慮を含めた綿密な計画と万一の備えが必須。それは当然で、一歩間違えば遭難や事故など、生命の危険があるからである。たとえ日帰りのハイキングでもだ(山とヘヴィメタルとスモールビジネスをナメている奴はひどい目にあう)。
準備は無論、道のりでの楽しさや、制覇(完成)した時のコーフンなどにおいて、ペイントと登山はそっくりだと俺は思っている。でも、登山と違って、ペイントに命の危険はない。配色やペイント順の計画が狂っても大丈夫だ。コーヒーでも飲んで、またやり直せばいいだけの話さ。思い詰めるな。

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