ゾンビ パート2(灰紫色の肌・進行した腐敗表現・汚れた骨・ゴア):ペイント大全ステップアップガイド
ステップアップガイドは、ペイントスキルのさらなるステップアップを狙う君のためのシリーズだ。とはいえ、『ショウケース』でやるような、じっくり塗り込みのテクや手順を紹介するものとは違う。
このシリーズで注力すること。それはミニチュアを最小限の手数で効果的にカッチョよく塗り上げ、テンポよく完成させることだ。いかに手を抜くかという単なるスピードペイントではなく、だからといってじっくり塗り込むコンテスト向きペイントでもない。その真ん中だ。
前回のパート1では、死者の肌をペイントするための基礎を進めた後、青白い肌のゾンビを本体完成まで持っていった。パート2となる今回は、前回紹介したテクニックに加え、いくつかの新要素を盛り込みながら、もう一体のゾンビを仕上げよう。
それじゃあ、さっそく続きを始めようぜ!
灰紫色の肌のゾンビ
今回完成するゾンビは上の通り。腹部正面の破裂こそないが、前回のゾンビより腐敗が進んでいるタイプだね。両方の眼球と鼻は欠損しており、顔の組織はかろうじて頭蓋骨を覆っている。左胸と肩は皮膚が剥がれ落ちて筋肉や腱が露出し、二の腕から先はほぼ白骨化した状態。下半身はむくみがひどく、皮膚はグズグズ…下半身に体液が下がって体内の腐敗が進んでいる様子が造形されている。ゾンビになってから時間が経過している証拠だ。
さすがはケビン・アダムズ……記号的造形の中にリアルな解像度を忍ばせてゾンビを造形できるデザイナーは中々いないぜ!
それじゃあいってみよう!
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