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テイルズ・アット・ザ・ベイルファイア2: ノッティンガムの森から

随分冷え込みが増してきたが、俺たちの炎は大丈夫だ。少しずつ、しかし絶えることなく薪がくべられていく。俺たちが守る炎だ。今夜はとっておきの干し肉と、秘蔵のハチミツ酒をご馳走しよう。甘いからといって一気に飲み干すなよ。かなり強い酒だからな。ゆっくり愉しむんだ。

そうだ、君に紹介したい人物がいる。ここに焚き火があることを知って、わざわざ駆けつけてくれたんだ。俺の古い友人で、かつては同じ国に仕えた。君や俺がそうであるように、彼も今なお現役の冒険者さ。彼の話は役に立つだろう。おっと、酒はだめだ。彼に呑ませるとロクなことがないからな。茶で十分だ。彼が来るまで、ちょっと彼について話しておこうか…


テイルズ・アット・ザ・ベイルファイア
〜焚き火を眺めながら語ろう〜

ようこそ。今回は、ゲストを招いて語ってもらうとしよう。

君は「ヘヴィメタルチーム」という言葉を聞いたことがあるかい? 英語だと `EAVY METAL teamと書く。ゲームズワークショップの社員となり、フルタイムでシタデルミニチュアをペイントする人々だ。文章では常に「チーム/team」がつくけど、ロゴとしては`EAVY METALの文言だけだ。設立は80年代後期で、顔ぶれを変えながら今なお健在、世界中で多くのペインターが加入を夢見る目標であり続けている。数多くのレジェンドペインターを輩出してきたし、これからもそうだろう。

現在のヘヴィメタル  チームロゴ(3代目)。2000年に、当時ゲームズワークショップに所属していたグラフィックデザイナー、ステファン・コピンスキー(現在はフリーのアーティスト)がデザインしたもの。


なぜ俺がいきなりヘヴィメタルチームの話をするかって? なぜなら今日迎えるゲストのスチュアート・トーマスは、かつてヘヴィメタルチームを率いた男であり、世界有数のペイントコンテスト「ゴールデンデーモン」で何度もチーフジャッジを務めた男だからだ。数十年に渡ってプロのペインターとして生きてきた男の助言は、ベイルファイアにエントリーする君はもちろん、ミニチュアペイントをホビーとする俺たち皆に、何かのヒントを与えてくれると思う。

スチュアート本人に話を聞く前に、まずは彼のペイントしたミニチュアと彼の歩みを年代順に見てみよう。


1992年。三度目の挑戦にしてついにゴールデンデーモン入賞を果たした若きスチュアート・トーマス渾身の作品「ケイオス・ケンタウロス」。この受賞を契機に、彼は悲願であったヘヴィメタルチームへの加入をオファーされた。

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