ペイント大全エクストラ:戦闘シーンのヴィネットを作ろう4(総仕上げ編)
よくぞ来た。ペイント大全EXTRA、引き続き“ヴィネットの魔術師”大河原良介氏の製作と執筆でお届けしよう!
前回は騎士のペイントを仕上げ、今回は相手役であるスケルトンを仕上げる回となる。それでは、氏にバトンタッチしよう。楽しんでくれ!
やあ!
みんな、ホビーを楽しんでいるかい?大河原良介だ。今回は両者が対決するにふさわしい情景を実感たっぷりに表現して、完成まで一気に進めよう!
地面のペイント前半
地面は決してポーカーフェイスじゃない。様々な表情を持っているんだ。乾いた地面は明るく、湿った地面は暗く、苔や枯れた草、小石などの色が混じりあう。ペイントの題材としてサイコーにおもしろいよね! 俺は地面のペイントが大好きなんだ。散歩がてら地面の観察をしてみるのもいいだろう!
まず全体を234【ダークアース】でフラットペイント。凹凸の激しい地面だから、通常のフラットペイントと違い、けっこう水で薄めているよ。カラーを染み込ませるような感じでペイントし、塗り残しがないようにしよう。ペイントを終えたスケルトンにハミ出さないよう、気をつけてくれ。
次は地面に表情をつけていこう。501【ブリティッシュカーキ】を水で薄めてフラットペイント。凹部にカラーを染み込ませるために多めの水で薄めているので、ステイニングに近いフラットペイントになるよ。地面の盛り上がった部分を中心に重ねよう。
続いて534【ダークレザー】を水で薄めて、各部をステイニングぎみにフラットペイント。凹部へ染み込ませるような気分でペイントしている。全体を観察し、単調に感じる部分にカラーを重ねよう。このカラーで地面に赤味が加わり、表情が豊かになってきたね!
岩石部と墓石のペイント
533【スレートグレイ】を水で薄め、墓石や舗装、石の部分をフラットペイント。
231【ミドルグレイ】で各部をドライブラシ。キッチンペーパーで筆につけたカラーのほとんどを取り去り、ホコリをはらうような感じでササッと筆を動かしていこう。
次に影を入れつつ、色に深みを付けていくよ。177【インク:ダークブラウン】と530【ロシアングリーン】を9:1の割合で混ぜ、水でシャバシャバに薄めたカラーで各部をシェイディング。3回ほど重ねて完了だ。
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