ペイント大全マスターズ:ベーシスト列伝 テクスチャーヨーグルト奏法
よくぞ来た。ミニチュアのいる場所には、当然色々な情景がありうる。ベースデコレートは、ミニチュアの完成度、臨場感、物語性を高めてくれるものだ。
「テクスチャーサンド伝説」では、シンプルかつ基本となる「岩の転がる野外」のベースデコレートを紹介した。「ベーシスト列伝:石畳」では、ダンジョンの回廊を思わせる石畳をボール紙で仕上げた。「ベーシスト列伝:斜面」では、高さのあるベースを、コルクボードの積み重ねとサンドで表現した。
今日は、コルクボード奏法よりもゆるいカーブをつけ、また、自然な凹凸のある地面を表現するのに最高なテクスチャーヨーグルトの作り方と使い方を紹介する。
メタルベース付でもプラベースOKです
先日の8310ラジオでも話題に出た、「メタルベースが付いてくるミニチュアをプラベースに載せる場合」にも有効な、サンドだけで自然なスロープ(斜面)をつける方法だ。ラジオで答えたお便りにも加えて、「メタルベース付ミニチュアをプラベースに載せる方法を!」というリクエストを最近よくもらっているんだよね。
では、実際の製作に入るその前に、メタルミニチュアのベースについて寄り道するとしよう。
インテグラル・ベースとスロッタ・ベース
ミニチュアには、プラベースに載せることを前提にしている「スロッタ」と、一体型のメタルベースが付いている「インテグラル」がある。もともとメタルミニチュアと言えばどれもインテグラル・ベースだったけど、「ゲームズワークショップが本当にスゴイ2つのこと(第2回)」で紹介した通り、1985年にシタデルミニチュアが発明した「スロッタ・ベース」がこの常識を塗り替えたんだ。
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