ねあかり
子供の頃、部屋が真っ暗だと眠れなかった。それは、部屋のあかりを消すと、真っ暗なはずなのにだんだん周りの物が見えてくるのが、たまらなく怖かったからだ。これは目の構造がそうなっているせいなのだが、そんな事を当時は知るはずもなく、祖母に泣きながら「くらくなると見える」と訴えた事もあったようだ。
そんな俺に安眠を約束してくれたのが「寝灯(ねあかり)」である。ほら、部屋用の蛍光灯についてくる「豆球」。何度かスイッチ切り替えてるうちに、小さくて、オレンジ色に光るのがあるじゃない? あれさ。
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