ペイント大全ショウケース:怒れるドラゴン パート7(パテによる翼の補修、爪・角の仕上げ、眼のペイント)
よくぞ来た。怒れるドラゴン(商店のアイテムリンクはここ)をじっくり塗り進めるショウケースも7回目だ。今回でいよいよドラゴン本体が仕上がり、完成へ向けてベースデコレートの仕上げを残すのみとなる。
今までの目次を載せておこう。
それじゃあ、早速行ってみようぜ!
パテによる補修
前回のショウケース終盤、突然暴れん坊将軍が出てきてびっくりした人もいるだろうが、俺もびっくりした。ペイント完成後に壊れちゃう事件はたまにあるけど、まさか製作中にやっちゃうとは、俺も思わなかったのだ。
背面で見えにくいからそのままスルーする手ももちろんある。たとえ展示したとしても、気づかれることはまずないだろう。だが俺は気づいた。そして気づいた以上、そのまま捨て置くわけにはいかぬ。我が心のEDO城に住まう8代目ショーグンYOSHIMUNEは松平健であり、こういうことを見て見ぬ振りをすることはないのだ。成敗!
荒れた塗面をならす
まず最初に、割れた塗面のエリアを平滑にするところから。まずはナイフで割れた塗膜を周辺部ごと削り落とす。アレックスのコーナーナイフ(刃先がノミのように平らなやつ。ツールガイドでも紹介したやつだ)を彫刻刀のように持って使うと超便利。
文字通り塗膜を削り落とすから、下地で使ったパテ部分の緑やメタルの素地が出てくるけど気にしない。荒れがひどい時は、1000番くらいの紙やすりで水研ぎしてもいいけど、そのせいで余計な所まで削ることになる。今回はコーナーナイフだけで間に合った。
削り終わったら、水をつけた筆で表面をなで洗いし、細かいゴミやホコリをキレイに取る。ただ払うのではなく水をつけてなで洗いする理由は、目に見えないレベルのゴミも洗い流してくれるから。補修する場所にカラーのカスが残っていたら、何のために補修するかワケわからんからね!
グリーンスタッフの切り出しと造形準備
今までペイント大全では折に触れてグリーンスタッフの扱い方を解説してきた。これからもそうするだろう。なにせミニチュアの原型で用いられるパテであり、組み立て時のスキマ埋めはもちろん、ディティールの追加やフルスクラッチまでできるエポキシパテだからね。
せっかくの機会だし、今回改めて切り方から紹介しよう。グリーンスタッフは普段冷蔵庫で保管する。その方が変質を遅らせることができるからだ。冷蔵庫から出したばかりの時は冷えてカチカチなので、切り出しの時はかえって便利だ。
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