ペイント大全ショウケース:ゴブリンのまじない師 パート7(緑色の瓶、茶色の瓶、書物、靴のペイント)
よくぞ来た。今回のペイント大全は『ショウケース』…つまり、俺がどうミニチュアを塗り込んで仕上げていくかを順序立てて紹介していく。前回に引き続き、「ゴブリンのまじない師」を進めていこう。
ショウケースで毎度言う『キッチンタオルに余分を吸わせて筆先を尖らせたら…』のくだりについて。言及がない限り、俺はカラーを筆に吸わせた後、必ずキッチンタオルに余分を吸わせて筆先を尖らせてからペイントしているからね!
それじゃあ早速行ってみよう!
緑色のポーションボトル(ガラス瓶)のペイント
お酒やお薬などのガラス瓶には、茶色や緑の色がついているやつがあるよね。ガラス瓶に色をつける理由を知ってるかい? おしゃれだとか、識別しやすくするという意味もあるけど、一番大きいのは、紫外線で中身が変質するのを防ぐためだ。茶色、緑色、青色、透明の順で紫外線への耐性がある。つまり一番耐性があるのが茶色で、一番耐性がないのが透明だ。
現実世界の今と同じような冷蔵や流通、あるいは保管技術があればともかく、ファンタジー世界ではこうした分野はまだまだ発展途上だろうから、変質を防ぐために瓶に色をつける知恵は、きっとファンタジー世界でも発達していることだろう。こと今回俺が手がけるのはゴブリンの持ち物だ。彼らの作る酒や薬には、おそらくキノコ…日差しにはおそらく弱い…が使われていると想像した。そんなわけで今回のガラス瓶は、色がついていることにしたのさ。
前回、腰紐を仕上げる直前に、三本あるガラス瓶のうち、左右にある瓶を暗い緑でベースコートをしているのを覚えているかな? 短い項目なので再掲しよう。
その後腰紐を仕上げて前回は一区切りとなったけど、ここからは瓶を塗り進めていく。瓶のペイントを取り上げるのは今回が初めてじゃない。以前『ショウケース:クレリック』で、透明の瓶に満たされた聖水や薬のたぐいをペイントで表現する方法を紹介した。今回紹介するのは、また別の方法。中身の入った色付きのガラス瓶を表現するペイント法だ。
色がついているにせよ、無色透明にせよ、ガラス瓶には特有のツヤがある。このガラス特有のツヤを出しつつ、まるで中に液体が満たされているように見せる手軽な方法も紹介しよう。
それじゃあ進めていこうか。
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