テイルズ・アット・ザ・ベイルファイア(12):トーチガード2019からの伝言
テイルズ・アット・ザ・ベイルファイア
〜焚き火を眺めながら語ろう〜
ようこそ。テイルズ・アット・ザ・ベイルファイアも4年目。このシリーズ記事では、ペイントコンテスト『ベイルファイア』に関連したホビーアドバイスを届けている。
第12回連載となる今回は、昨年のベイルファイアにおける入賞タイトル『トーチガード2019』を獲得した、上妻 俊之氏から寄せられた記事を掲載する。
それじゃあ、氏にバトンタッチだ。楽しんでくれ!
***
第4回ベイルファイアに寄せて
こんばんは。ベイルファイア2019トーチガードのKozuma Toshiyukiです。今年もまた焚き火が起こされること、またそこへ寄稿する機会をいただいたことを嬉しく思います。ここでお会いできたのも何かの縁ですから、少しばかりお付き合いください。
ミニチュアホビーと僕
ミニチュアホビーって、昔の自分にとってなんだか高嶺の花みたいなものでした。きっかけは僕が中学生だった時のことです。とある別ホビーの雑誌を購読していたんですが、新製品紹介のページを読んでいると、ちょうどそのころ上映されていた「ロード・オブ・ザ・リング」のガンダルフのフィギュアが目に留まったんです。しかもその横に、ヘルム峡谷らしきジオラマに大量のフィギュアが並べられた写真が掲載されていて。載っていた写真は小さなものでしたが、シビれましたね。こんな楽しそうなものがあるのかと。
当然、欲しくてたまらなくなって、近場のおもちゃ屋を回ってみるものの、もちろん売ってないんですよね。それで余計に火がついちゃって、そのフィギュアとかジオラマとかは、よく分からんが簡単には手に入らないすごいもの、という僕の中での位置付けになったんです。今思えば、多分あれはゲームズワークショップの中つ国シリーズでしたね。当時の自分には、通販を利用したり都会に買い出しに行くという発想もなかったため、手に入れるのは泣く泣く諦めました。
そんなことがあったので、気軽にかっこいいミニチュアを手にできる今は幸せで仕方がないです。いつの間にかいい大人になっていて、ミニチュアのことを唐突に思い出してから現在に至るんですけど、ある意味では失っていた青春を取り戻したようなもんですから、うれしくてたまりません。あの頃雑誌で眺めていたグラビアアイドルと、長い年月を経て出会い、結婚したようなもんですからね。
ここから先は
寄せられたサポートは、ブルボンのお菓子やFUJIYAケーキ、あるいはコーヒー豆の購入に使用され、記事の品質向上に劇的な効果をもたらしています。また、大きな金額のサポートは、ハーミットイン全体の事業運営や新企画への投資に活かされています。