じゃ救われたたましい
そんなことでもあるいはいい
眉が上下に走ってみせる
許してあげたい言葉が手繋ぎ
踊って見せてはくれないけれど
そんなことでもいい日もあった
弱さと引き換え手にした眼光も減衰
それでもいい 諦めた日に出た新芽
薄い緑が日に日に昇る
朝の風を受けたからいい
あなたの暴力が私を諦めるための装置だった
針を折った 許せないままでいい
粒子が吹き出す穴が空いている椅子
踊り疲れた兎が眠るためにある椅子
解けたリボンの結び皺にたまる砂
誂えていなくとも幸福は宿るよ当たり前に
響きが止まない雨でもいい
すり減る靴底に溜まる後悔
折り皺だらけでも鶴は鶴だと笑って