どんな油を摂っていますか(2)?
どんな油を摂っていますか
人間は、細胞でできていて、
細胞の周りの細胞膜はアブラでできています。
もしも良くないアブラを摂取していると
細胞膜も良くないアブラで覆われます。
この細胞膜が健康になるための鍵なのです。
細胞膜はアブラでできているのです。
このアブラがくせものです。
細胞は、
・細胞と細胞のコミュニケーションがスムースに行く
・細胞の中の酸素濃度を保つ
・悪い細胞は自ら細胞死になるように(アボトーシス)
という3つの機能が正常に働かないといけないのです。
と言った話をしました。
今日はその続きで、どんなアブラが良いのかをお話しします。
ナッツ類が良いと言っても市販されているものは、悪いアブラで
ローストされたものが多いです。
無塩、無アブラ、あるいは良質なアブラ、自然の良質の塩を使った
生か素焼きのものを選ぶことをお勧めします。
知らずに摂っている悪いアブラが病気を引き起こすのです。
悪いアブラを摂取することで、体内で炎症が多発して病気を
引き起こすのです。
それに対して良いアブラは、健康に役立っているのです。
血管を塞いでしまうアブラのかたまりを分析したところ
良いアブラに当たる脂肪は見つからなかったそうです。
(雑誌『ランセット』の記事による)
アブラの種類から説明します。
アブラには、大きく
飽和脂肪酸:常温で固形・・バター、ギー、ラード、ココナッオイルなど
不飽和脂肪酸:常温で液体・・一価不飽和脂肪酸と:多価不飽和脂肪酸の2種あり
の2種類に分けられ、
このアブラのうち、多価不飽和脂肪酸は、体の中で自ら作り出せないので、食べ物から摂取する必要があります。
他のアブラは人間の体がその量を調整して自ら作っています。体の働きは不思議でおもしろいですね。
ですから多価不飽和脂肪酸は必須脂肪酸と呼ばれていて
オメガ6
オメガ3
があります。
この二つの必須脂肪酸は、酸素を強力に引き寄せる力があるため
「酸素マグネット」
と呼ばれています。
オメガ6は、ひまわり油、ごま油、グレープシードオイル、紅花油などに含まれており
オメガ3は、あまに油、えごま油、魚の油、チアシードなどに含まれています
ただし、これらのアブラは、バランスを考えて摂らないといけないのです。
理想的には、オメガ6:オメガ3=4:1
と言われています。
ほとんどの場合、オメガ6に偏って摂っていると思います。
そうすると、アレルギーを促進し、血栓を作りやすくなります。
ですので、オメガ6を控えめに、オメガ3を意識的に摂るようにすると良いでしょう。