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批評するクセ
会社で長いこと勤めていると、また日頃、テレビなどのマスメディアに接していると知らず知らずのうちに「批判するクセ」がついている自分に気がつくことがあります。
マスメディアは、よく見ていると時々、評論家が出て来て批評しています。また会社も仕事帰りに飲みに行くと何かと批判精神が渦巻いていることがありました。
私は、途中から転職して現在は教員なのですが、そこは、あまり批判していません。何事も『YES』という態度を取っています。生徒に対しても基本は『YES』です。また健康コンサルをしていても、クライアントさんの発言を『YES』とよく聞くことが大事です。
この『YES』という態度はとても大切だと思います。
そこで私は、ある日から『YESをモットー』に生きてみようと思いました。
すると、自分は、否定的な態度を取ることがあることに気づかされました。人が話している時、注意して自分の心を観察していると「それは違う」と思ってしまうことがあるのです。
このように否定的な態度を取ることは、何かしら行動や仕草に表れていないかと思いました。例えば、腕を組んでしまって、「それは違うよ」と心のなかで思ってしまうことがあるのです。まだそこまでならわかりにくいでしょうが、首を振ったり、それは違うと話してしまうこともありました。もっとひどい場合は、相手の話を上の空で聞いていることもあるのです。
状況によっては、NOということも必要でしょうが、そうでもない時にNOと言ったり、思ったりしている自分がいるということは、批判しているのです。いわば、批判精神が育ってしまっているのです。
禅の修行に、最初の1年間は、言われたことに対して「YES」以外は受け付けないと言われるところがあるそうです。大人に見える彼ら修業者の心の中に残っている、反抗的な心や、わがままな心をなくすようにするためでしょう。
仏教では、心の中に3つの毒があるとしています。「怒り」、「愚かさ」、「貪り」の3つです。これらの毒を消すことが大切なのでしょう。
「YES」ということは、自分の個人的な意見をまずは手放してみるということです。相手に同意するということです。
何事でも「YES」という態度を取ることは、自分のエネルギーにも影響します。「NO」といえば、自分のエネルギーを消耗してしまいます。
限られたエネルギーを有効に使うためにも、何事に対しても、『YES』と言ったり思たりすることは、とても良い習慣であると思いました。
毎日を感謝して過ごすこと、起こっていることに感謝すること、自分にとってよくないと思えることでも、学びのチャンスと思って感謝すること、こうした自然の流れに逆らわない生き方が健康のためにも大切であると感じています。