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足場をかためる

 連休よりSNSのアカウントを一時停止しています。3月から続く休校や外出自粛による生活の急変、自らの保身のために情報隠しをする政府やストレス発散のために刺激的な情報発信を繰り返すマスコミ、それに踊らされるように右往左往するSNSの言葉にうんざりしてしまったからです。
 いま、ちょっと引っ込んだ状態で取り組んでいるのが、これまでストックした各種の情報整理。具体的には本と資料のデジタル化です。
 zoom会議で急速に普及したテレビ会議。これって単にリモートワークということだけではなく、「コンテンツのデジタル化」という側面でも非常に興味深いものです。

 関わっている勉強会「アリストテレスと現代研究会」でも、3月の合宿が中止になり、いろいろ試行錯誤している中で4月にパイロット的に会議を試行してみましたが、メンバー皆70代に近いのにさすがの対応力。これなら十分ツールとして活用できそうです。Zoomがユニークなのが、会議内容がビデオに録画保存できること。これをうまく使うと、講義と質疑応答をそれぞれもっと深堀りする事も可能になりそうです。
 一般的なシンポジウムだと、第一部に基調講演、第二部にパネルディスカッションというのが通常の構成ですが、多くの参加者にとっては自らの問題意識を定着させるための時間をとることができません。それがテレビ会議システムなら、時間を空けての開催も容易ですから、通常よりもインタラクティブな議論の深堀りが可能になるようにも思えます。

 それに気づいたのが、4月29日にピースボートが開催した「勝手に開催!『オンラインNPT再検討会議2020」。第一部が長崎大学の中村桂子准教授とピースボートの川崎さんの講演、引き続き各地の事例発表という形式でした。これは会議というよりも「ネット番組」に近いものかもしれません。こうしたアイディアがどんどん開拓されてくれば、新しいメディアが成立してくると思いますね。


スマホ・カメラでスキャン

 話が少し脱線しましたが、我が身の回りの情報デジタル化。一番の悩みはスペースの制限と検索性の乏しさ。十分なスペースが空ればある程度の検索性は「現物にあたる」ということで達成できるけれど、とても我が家にはその物理的空間はありません。これまでドキュワークス(富士ゼロックス)やPDF化など、いくつか試してみましたが、なかなか定着するものがありませんでした。
 その原因は、技術的なものがあるのはもちろんですが、大元に、「用途に応じたデジタル化とストック法」をきちっと設計していなかったことがあると気づきました。なんでもかんでも同じようにストックしようとするから、作業だけが膨大になってアウトプットに結びつかない。
基本方針は、次のようにしました。

  1. データは基本的にデジタル化し、evernoteに一元化する。アナログ情報は目次のみデジタル化し、原本保管の必要ないものはすべて処分。保管するものはevernoteに保管場所をタグとしてつけておく。

  2. 新聞クリッピングはデジタルで入手できる情報と、そうでないものを区別する。→デジタル情報はPDFのままストック。アナログ情報でしか入手できないもののみ、スキャン(撮影)して保存。

  3. 蔵書はブグログに登録→この情報が自動的にevernoteにも転送されるように設定。表紙と目次情報のみスキャンし、図書館で閲覧できるものは処分。そうでないものはラップテープでまとめ保管

  4. 日常記録、講義ノートなどは、時間を見てデジタル化(スキャニング、もしくはテキスト入力)して保管。

こんなスタイルでしばらくやってみようと思います。
庭に咲いたシャリンバイの花。

シャリンバイ


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