hepingQ

@heping@fedibird.comで日々ぶつぶつと。日々のごはん作りが仕事。時折山登りをしたり本を読む。

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最近の記事

『壁の向こうの住人たち』A.R.ホックシールド

米国の大統領選挙が迫っています。表題の本は米国の右派共和党の強固な支持層である「ティーパーティー」活動家の丹念なインタビューから、彼ら右派の「ディープストーリー」をえぐり出し、なぜ彼らが自らの首を締めるような政策を進めていく共和党を支持しているのかを明らかにするとともに、リベラルの側から右派を理解するヒントを探った本です。 ルイジアナ州の深刻な環境汚染 ルイジアナというと、まず真っ先に頭に浮かぶのがニューオリンズ、ジャズという音楽、そしてクレオールやケイジャンといった文

    • 宵の明星がきれいなわけだ。現実がこんなに酷いのだから。

       僕は息子と二人で、強い地震が襲ってきた街から徒歩で避難していた。息子は話をすることができず、もしこの状態で彼とはぐれてしまったら生命の保証はない。とにかく少しでも安全な場所に行こうと、彼の手を離さないようにトボトボと歩いていた。  おおきな河にかかっている長い橋のうえには、数え切れないほどのひとがいて、その群衆は我先にと僕たちを追い越していく。ただ橋の構造体も大きな損傷を受けているのだろう。ときおりなんの前触れもなく電柱が倒れ、人がその下敷きになってしまう。  悲鳴があがる

      • 気持ちがうわつく

        オンライン勉強会のできごと  先週末に長いこと裏方役をしてきた勉強会があり、今ごろは普段なら講義録の作成や、議論で話題になった本を一生懸命読んでいるはずなのですが、今回はどうにも気持ちが入らず、ほぼ手つかずのまま講義データを放置しています。  理由は、あまり詳しく言いたくはないのですが、ひとことでいうと「同志意識がなくなった」ということです。会のメンバーはほとんどのかたがわたしより一回り上で、まあそういうこともあって手間のかかる裏方仕事を通じて自分の学びの機会としたいという

        • 自分専用ノートをkindlepaperwhiteで

          noteを見ると #kindle出版 のタグで多くの方がコンテンツ作成販売にチャレンジされているようです。私は、コンテンツ販売目的ではなく、あくまで自分(および勉強会の仲間向け)専用ノートをkindle paperwhiteを使って作成しようと考えましたので、手順や気づいたことなどを含め、備忘録的にまとめたいと思います。 #kindle 勉強会の膨大なテキストをまとめたい 上記noteに記したように、もう20年近くお手伝いしている「アリストテレスと現代研究会」の講義資料

          実家仕舞い(1)

          今の住まいから車で30〜40分ぐらいのところに実家があります。重い腰を上げて取り組んでいる『実家仕舞い」について、数回に分けて記録していこうと思っています。 ◇実家仕舞いのきっかけ  かなり前に父が亡くなり、独居の母が住んでいた実家ですが、母が昨年から施設入所し空き家になっていました。「人が住まなくなった家は痛みが早い」とよく言われますが、母だけでなく父のものまでもそのままになっていましたので、なんとかしなければと思いつつも重い腰が上がらずにいました。  ところが5月に兄

          実家仕舞い(1)

          「消滅可能性自治体」で気づいた

           2024年4月24日に「人口戦略会議」が示した「消滅可能性自治体」リストが大きな話題になっています。これは2014年5月に日本創成会議(増田寛也座長)が「消滅可能性都市」リストを発表してからちょうど10年となるもので、今回の「消滅可能性自治体」との異同も盛んに報道されています。  僕の「私論」は、これらの発表内容について、その妥当性を論評するものではなく、「消滅可能性」という言葉が、定義のあいまいなままで広まることに対してのものです。  今回の報道で改めて資料を見返してみ

          「消滅可能性自治体」で気づいた

          Obsidianの運用(という試行錯誤)

          Evernoteの有料ユーザーとして10年ほど利用していましたが、コストに見合った活用ができていないと感じていました。いろいろ考えた結果、これまでPCに蓄積していたデータ整理と活用を目的にObsidianを導入しました。 【課題】PCのデータをどう活用する?再活用しにくいデータの山 仕事でPC、Mac、linux(ubuntu)、スマートフォンなどを長く使い、「いつか使うかもしれない」と大量のデータをEvernoteに保存してきました。 文書ファイルなどはWordやPDF

          Obsidianの運用(という試行錯誤)

          「トロッコ問題」を実践的に考える

           先日読んだ『客観性の落とし穴』(村上靖彦、ちくまプリマー新書)。論理的思考から実践へのプロセスが鮮やかでとても印象深く、読後感も含めてつらつらとかんがえていることを紹介します。 客観性とはなにか  本書について、Mastodon(Twitter、現Xはあまりにもヤバいプライバシーポリシー変更が9月末に控えており、それまでにアカウント削除するつもり)にポストした記事がこちら。  客観性だけが重視され、「主観」が軽視される社会というは、本書に拠れば「社会の数値化」と同じだ

          「トロッコ問題」を実践的に考える

          誤読とチャットGPT

           もう20年近くにもなりますが、専門の先生を囲んでアリストテレスのテキスト翻訳の講読に取り組む「アリストテレスと現代研究会」という勉強会に参加しています。ぼくは編集者で哲学の専門ではないのですが、集まったメンバーの中では一番の若年者であったこともあり、初めは単なる連絡係、いまのところ事務局という立場でお手伝いしています。  コロナ禍以前は年に2回の合宿を行い、テキスト購読のほか、時には夜を徹して実に多彩な議論を行ってきました。現在は2ヶ月に1回ペースでZoomを利用して講義・

          誤読とチャットGPT

          見切り

          持ち物のいろいろにトラブルが発生しています。なんとか騙しだましやってきていたのですが、見切りをつけることも必要ですね。  5月の下旬、2月に清掃とモーターを交換して使っていた食洗機が煙を吹いてダウン。操作パネルのコンデンサがだめになっているよう。もうこうなってしまうとどうしようもありません。通常なら立川あたりまで出かけて機種選びをしたいところですが、このご時世ではできる限り外出は避けたい。容量は前機種よりダウンしましたが、機種高が低く、キッチンの出窓に置けるということで、A

          AIを使う前に

           先日、友人から「タブレットの入力が大変」という話がありました。僕もスマホに変えたときの入力に手間取り、Googleの「Gboard」という入力アプリをインストールして、やっと使えるようになったので、そのことをお伝えしました。  その後、何気なく音声入力というのがあり、それを試してみて、変換精度の高さにびっくり!  実はIBMのViaVoiceとか、音声認識は興味があって(これが実用化できれば、原稿書きとしてはものすごく手間が省ける)いろいろ試してきていました。しかしあまり

          AIを使う前に

          足場をかためる

           連休よりSNSのアカウントを一時停止しています。3月から続く休校や外出自粛による生活の急変、自らの保身のために情報隠しをする政府やストレス発散のために刺激的な情報発信を繰り返すマスコミ、それに踊らされるように右往左往するSNSの言葉にうんざりしてしまったからです。  いま、ちょっと引っ込んだ状態で取り組んでいるのが、これまでストックした各種の情報整理。具体的には本と資料のデジタル化です。  zoom会議で急速に普及したテレビ会議。これって単にリモートワークということだけでは

          足場をかためる

          202001松本行き

           年始の1月3日から5日まで、叔母のいる信州・松本に行ってきました。初めの計画は5日(日)が帰省ラッシュで、それを外して6日に戻ろうと思っていましたが、すでにほとんどの帰省客は5日には戻っているようで、チケットもすんなり取れたし、息子は久しぶりの旅行ではしゃいでなかなか寝ないし、向こうもちょっと風邪気味と、あんまり無理しないで戻ろう…ということで予定変更してきました。  一年半ぶりぐらいの松本。前回は確か夏に「真木共働学舎」に息子と行ったとき。これまで車で行くことばかりでした

          202001松本行き