【時にはリリカルに】君のポニーテールから覗くうなじが好きだった
君のポニーテールから覗くうなじが好きだったから、ぼくは君の首を切り落とした
うつむいていた君と、体育館の屋根裏の高さ、屋根裏の裏には、青い空
夏服の薄さが誰も彼もを構わずに傷をつけて
変わっていく君を、許さなければならなくて、孤立した点aが空に放物線を描く
ぼくが走査した君は、ひどく精度の粗い描画で夜のプールに落果する
芽吹かない花の名が思い出せない
世界の大半は愛でできていることをまだ知らない僕と、愛でできていない幾らかのものは糞でできていること知っていたかもしれない君とは