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覆面編集者からみたこんな作家は素敵!~「こだわり」が作品に魂を宿す~

某社の編集者たち(※コルクラボの愉快な仲間たち)が会社の垣根を超えて活動する「覆面編集者プロジェクト」では、作家志望者の方に役立つ情報を定期的にお届けします!

今回のお題は「覆面編集者からみたこんな作家は素敵!」についてです!

私、覆面インタビュアーHDが、覆面編集者KKに「こんな作家さんは素敵!」について、話を聞きました!

編集者はものすごく作家のことを考えている

ー編集者は結婚する、付き合うくらいの気持ちで作家さんに寄り添うという話を聞いたのですが?

覆面編集者KK(以下KK):
そうですね。結婚するかどうかはわからないですけど(笑)、少なくとも、とても特別な相手です。作家さんがどんなことをしてもらったら嬉しいのか、嫌なのか、仕事がやりやすいのかということを、できるだけ相手の気持ちを考えて接したいと思っています。

ー相手の顔を想像しながら、どうすれば相手が喜んでくれるかを考えるみたいなことですよね?

KK:
一緒にお仕事をしていて喜んでもらえることがあるととてもうれしいですね。ただ、長く付き合っていくのであれば、一緒にいて「やりやすい」「落ち着く」ということの方が、より大事かもしれません。おたがいに信頼関係を築けるようになることが一番重要です。

編集者からみて素敵な作家とは

一緒に仕事をしていてどういうタイプの方を素敵だなと感じますか?

KK:
一緒に仕事をしていて素敵だと感じるのは、作品作りに対して熱量が高く、良い作品にするための前向きな話し合いができるひとです。つねに作家さんが思う最善の小説を書いてくださっていると感じますが、客観的な視点や意見が必要な箇所もあります。
作家さんのこだわりはありつつも、客観的な視点という意味合いでそのほうがもしかしたら伝わりやすいのかもしれないと感じた箇所、「より魅力的になるのでは」「読者により楽しんでもらえるかもしれない」と思う部分や取り入れられる要素であれば、柔軟にこちらの意図をくみ取ってくださるかただと「素敵」だと思いますね。

ーということは、意図を汲み取ってくれない人は、やりづらい?

KK:
非常に難しい質問です。すべてにたいして編集者の要求を受け入れれば良いというものでもありません。当然、こちらが指摘した箇所に、作家さんがものすごいこだわりを持っていて、どうしてもこのままいきたい、ということもあります。
はっきりと「こだわっている」「大切にしたい」と言ってくれたほうが結果的にいい場合もありますし、できるかぎり作家さんが納得をして執筆をできるのが理想です。話し合ったうえで、ご自身が持っているこだわりを大切にしてほしい、とお話しすることもよくあります。

そんな話し合いができる人がいいということですよね。

KK:
はい。「こういう視点もあるのか」と柔軟に意見を取り入れられるものなのか。作品の根底に関わるから、どうしても残しておきたいのか。
そういった作品のこだわりや本質的な部分をお互い本音で話し合えると、より良い作品作りができるんじゃないかと思います。

ーでは今度は逆の質問です。どういうタイプは困ってしまうと感じますか?

KK:
ご自身の気持ちばかりを優先的に考える方ですかね。ご自身の気持ちに素直なことはとても素晴らしいことなのですけど、編集者の意見にまったく耳を傾けず、全面的に気持ちや考えを押し付けられてしまうと、どのようにお付き合いをしていけばよいのか悩んでしまうこともあります。

相性って大事!

ーどこまで自分の意見を通すのか、編集者のアドバイスを取り入れるのかは、バランスが非常に難しそうですね。

KK:
どの作家さんともうまく付き合える万能な編集者って多分いないんじゃないかな。もし、最初に縁があった編集者とあまり合わないという経験をしたとしても、世の中はたくさんの縁で溢れています。他の企業や編集者とぜひまた仕事をしてみようと考えてほしいです。

ー相性はすぐに判断できるものなんですか?

KK:
ひとつの作品で判断することは正直に言って難しいと感じます。関わりかたの密度や一緒に取り組む期間がどれくらいあるのかにもよるかと思います。
好きな相手と付き合うまでに何回かデートを重ねて「合うか」「合わないか」を判断するのと同じで、複数の作品を通じて判断したほうがよいと思います。

こんな人と仕事をしてみたい!

ーこれから関わりたいひとはどんな人でしょう?

KK:
真摯に仕事に取り組んでいる、創作意力に満ち溢れたかたです。
そんな、真摯に作品作りに向き合い、こだわり抜いている方の作品には世界観や設定の魅力はもちろん、キャラクターの言動に魂が宿っていることが多いです。
世界観ひとつをとっても、ご本人がその世界観にどれだけ愛着を持って描いているかによって作品自身が持つリアリティが変わってきます。
ご自身の描く作品にこだわりや愛着を持って熱心にご執筆に励んでいらっしゃるかたとぜひお付き合いしたいです。そういう作家さんが書いた作品はだれかの心にきっとかならず届く作品のはずです。
やはり、根底に「一緒に良いものを作りたい」という気持ちを持っていてほしいですね。

ーでは最後に作家を志している方にメッセージがあれば宜しくお願いします

KK:
 先にも言いましたが、編集者と作家さんとの相性は作品作りにおいてとても重要です。もし、最初に当たった編集者とあまり合わないという経験をしたとしても、たったひとりの編集者にとらわれず、他の企業や編集者とまた仕事をしてみようと前向きに考え、行動してほしいです。完全に相性がいい編集者と出会うのは難しいですが、「この人なら信頼できる」というひととは、いずれ巡り合えると思います。
星の数ではないにしろ、編集者も出版社もたくさんありますから。

また、作品制作にあたって他者の意見に耳を傾ける気持ちを忘れないでいただけると嬉しいんですが、同時に、ブレずにご自身の芯を持ち続けることがなによりも大切だと思います!

ーアツいメッセージありがとうございます!本日はありがとうございました。

●文責
覆面編集者プロジェクト

公式noteページ
https://note.mu/henshu_ckr

公式Twitter
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※「コルクラボ」についてはこちらをご参照ください。https://lab.corkagency.com/about

「覆面編集者がnoteに投稿された作品を褒めちゃうコンテスト 第1回」いよいよ本日20:30~SHOWROOMにて放送しちゃいます。乞うご期待!


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