宮崎映画と同時代を過ごせてよかった、小確幸のひとつとして

作家、村上春樹は幸せな人生を過ごすコツとして、小確幸(しょうかっこう)が大事だといっています。小さいけれど、確実に幸せを自分に与えてくれるもののリストをできるだけ長く持っている人が、幸せの人の定義であるそうです。つまり、コロッケを食べる、プラモデルをつくる、音楽を聴く、散歩をしながら夕日をみる、、、などなど日常の中の小さな幸せをたくさん持ちなさい、そうすれば幸せな人生を送ることができる、そう村上さんは言っていました。なるほど、人生の達人は言うことが違うなあ。

さて、改めて自分の小確幸は何かと、思い出してみると、子供の頃から今日まで、宮崎映画を見て過ごしてこれたことが、結構自分を幸せにしてくれたと思います。繰り返し見るのはもちろん楽しいし(毎回いろいろな発見があります)、そして何年も前から次回作を待つということも実に楽しみです。嫌なことが続いたり、たとえ死にたくなってしまったときでも、次作の宮崎映画を見る瞬間を想像すると、今日を生き延びることができます。

20年以上前、もののけ姫の発表以降、毎回引退を宣言している宮崎監督ですが、その都度引退を撤回しながら、新作を作り続けています。現在も、2022年に新作が完成するそうです(楽しみだなあ、)これまで素晴らしい作品をリアルタイムで見ることができた(る)ことに、宮崎駿と同時代を生きる一ファンとして幸せを感じずにいられないのです。

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