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願えば叶うよ

2019年12月6日、初めての2次試験の結果発表日。もしかしたら、、と一縷の望みをかけて合格発表のサイトをクリック。

私の受験番号はなかった。当然の結果だと分かっていたが、じわっと落胆。

エベレストに登りたければルートを導いてくれるシェルパを雇え。

診断士試験に合格するには私を導いてくれる受験校を見つけろ。

年末はネットをググりまくり様々な情報を集め、参加できる受験校の評判や説明会スケジュールを探し回った。

2019年12月12日(日)AAS名古屋の体験セミナーに参加。これが鷺山先生との最初の出会いであった。

あれ?この受験校、なんか違う。2次試験でどうやったら合格点が取れるか?の説明が聞けると思って来たのに、AAS名古屋の代表である鷺山先生の口から出てきたのは「中小企業の経営者は様々だが皆、必死にビジネスをしている。診断士の仕事は社長に寄り添うことである。合格したら国の施策を理解して経産省の手先になるのよ。」というお話だった。

2時間程の体験セミナーの中で、鷺山先生のお話は、色んな方向に展開され…(平たい表現をするなら脱線しまくり)「こないだとある人に性格診断してもらったら、私、長嶋茂雄タイプだって言われたの!そんなことあるかしら? なんだか失礼しちゃうわよね」と言われていたが、それ、当たってますから!と初対面ながら心の中でツッコミを入れた。

2020年1月18日(土)AAS名古屋名物の「合格者答案分析会」に参加。この分析会は、合格者がどう考えて2次試験を解いたか?またそこに至るためにどんな勉強をしてきたか?を、その年の合格者本人が登壇しプレゼン、質疑応答に答えるというものだった。

ほぼ1日がかりの分析会の中で、合格者と未合格者である自分とのあまりの違いを思い知らされ衝撃を受ける。

合格者登壇者の一人、Dさん(女性)が、自己紹介の際、「昨年、この合格者答案分析会に参加して、来年は自分が合格者として登壇する側に立つんだ!と固く心に決めました。そして、今、私はここに立っています。」と言われたのが心に響いた。

そうだ!私もこの合格者答案検討会に登壇したい! 来年は合格者として、受験生の質問に受け答えする側に回るのだ!

2020年7月、2次試験教材である令和元年版の「事例解法シミュレーション」を入手。「事例解法シミュレーション」とは、合格者が2次本試験問題を使用して解答手順を解説した教材で、当日に行った問題用紙への書き込み、メモ出し、考えた事や解答文章の整理方法など、解答を導くまでの詳細を全てが掲載されている。

その執筆者の中に、あのDさんの名前を見つけた。

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そうだ!合格して私もDさんのように、事例解法シミュレーションを執筆するのだ!

2020年12月11日 奇跡の2次試験合格。

2021年1月10日 今年はzoom 開催となった合格者答案分析会に登壇。→一つ目の目標クリア!

そして受験校に2次試験の得点開示の報告メールに「機会をいただけるなら、是非、事例解法シミュレーション“事例Ⅰ”の執筆をさせて欲しい」と付け加えた。

受験校からは「誰に執筆してもらうかは、全員の得点開示が揃ってから…」との返信が来た。執筆者は、その事例のトップ得点者と決まっているからだ。

2次試験の得点開示報告が暫くの間、同期合格者のFacebookグループで繰り広げられた。中には事例Ⅳで90点という猛者も出てきた。事例Ⅰはいいところまで私の得点がトップだったが、最後の最後に得点開示されたHさん(女性)の得点が私より6点も高かった。

目標としていた「事例解法シミュレーション」執筆の夢は幻と終わった…。と、大きくため息をついた。

2021年3月8日 鷺山先生から今年の事例解法シミュレーションの執筆者が決まったとのメールが届いた。なんと事例Ⅰの執筆者に私の名前があった。

え?何が起こったの? 私が書いていいの? すぐさまHさんにLINEしてみた。

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Hさんが執筆を辞退されたおかげて棚ぼた式に執筆の機会が回ってきた。

それから約3ヶ月。自分のパートである事例Ⅰの執筆とクロスチェック担当の事例Ⅱの原稿に取り組む。(実務補習後だったので、Wordが使えるようになっていて助かった)

2021年7月4日 「事例解法シミュレーション」の完成稿完了のメールが事務局から届いた。

Ask, and it will be given to you.(求めよ、さらば与えられん)

こうして、私は試験合格後の2つの目標をクリアすることができたのだ。

そして、この執筆活動が診断士としての初仕事となった。















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