デバッガーとクレーマー
2023年末現在、あるトランスジェンダーについて扱った哲学論文が不適当な査読によりリジェクトを受けた、という趣のツイートが拡散されている。
それに乗じ、ツイート者「反トランス的な偏見を哲学の言葉で正当化しようとしている」という批判がなされている。
しかし、仮にそれが真実だったとしても、それにより当該論文の哲学的価値は毀損されないだろうと思う。そして、この批判はそもそも哲学に対する批判として有効ではないと私は考える。
当記事では、「哲学においてそれがなされる動機について問題に