誠実と孤独

本当に誠実な人は孤独になると思う。
しかしそれは、誠実という都合の良い言葉を盾にして、人と生きることを恐れているともいえる。

人と生きる、組織の中で生きる、そういうことができる人は、上手く賢く誠実に生きているように見えて、見えないところで人を傷つけていたり、嘘をついたりしていたりして、見かけ上上手く均衡を保っているだけだと思う。
しかし、それができることが、ある意味誠実であり、大人として生きるというのはそういうことなのかもしれない。
自分の精神も、周りとの人間関係も、見かけ上上手く均衡を保ててるように振る舞う精度が高い人のことが、立派な大人といわれている気がする。
俺はそれをするのが、とてもとても難しい。
人と生きるには、ある程度上手い嘘をつきながらその場をやり過ごしたり、相手の機嫌を取ったりしないといけないことがある。時にそれは誠実とはかけ離れた対応になっていると感じることがある。向き合えば向き合うほど、自分の精神と周りの人との関係を良好に保ち続けることが難しいことが分かる。そうなる度にもう全てを投げ出して一人で生きていきたいと思ってしまう。

おれは誠実に生きたいけど、孤独にはなりたくない。まだまだ俺は大人になれていない。考え続けて進んでいく。

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