カウンセラーの先生と話した2

今日は三週間に一度のカウンセリングの日。
やっぱり先生に話を聞いてもらうと落ち着くしスッキリする。立場とか損得とか何も考える必要がないので自分のことを思うがままに話していると、自然と新たな気づきや今までになかった視点が見えてくる。

今日は自分にあった仕事が何かを話している途中に出た、SNSやリモートとの付き合い方の話が楽しかった。俺は吃音を自分なりに克服し、満を持して入社したが、5年経った今、また吃音や不安に襲われて最終的に限界を使え退社を決意した。よくよく考えてみると配属されてから、顧客に対するプレゼンや社内への報告などは基本的に資料をPCに映して話すという形式のものだった。その形式で5年間一応たくさん喋ってきた。でも先生は対面でのプレゼンよりもリモートの方が多分難しいという話をしてくれた。これは結構目から鱗だった。配属直後にコロナになりリモートがデフォルトで仕事をしていた俺からすると、対面での発表はほとんど経験していないし、発表といえば相手に声だけで情報を伝えることが当たり前になっていた。しかし普通に考えればこの状態は吃音との相性が非常に悪い。対面だと言葉が詰まったり出なかったりしても表情やジェスチャーでカバーできる部分があるし、俺がとにかく吃音の克服に励んでいた時はそのカバーの方法を強く意識していた。しかしリモートが当たり前になると自分の声と話す技術だけで相手に情報を伝えなければならない。今になって考えればそりゃ緊張が高まるし相当難易度が高い。吃音の俺がリモートでの報告を重ねているうちに潰れてしまうのも無理はないのかなと少しだけ肯定できた。だから、次の仕事を探す時はできるだけリモートではない職場にした方が良い気がした。対面だったら、吃音であろうが、誠意を持って相手に伝えられる自信はまだわずかに残っている気がする。

あとは好きなことで自分を取り戻す話も印象に残った。フットサルと料理が好きだと言ったらそれをする時間をできるだけ増やそうと言われた。自分の好きなことから徐々に自分を取り戻していけると言われた。これは自分のコンディションが少しでも整っていたらいくらでもできる。頑張っていこう。

あと、先生が自分の長所を客観的に伝えてくれたことも嬉しかった。一対一や一対多のコミュニケーション力はかなり高いと言ってくれた。反対意見を言う時「あくまでも僕は」という主語をつけたり、相手の意見をまず全て受け入れるということができているから、嫌な感じがしないと。これはたぶん無意識にやっていて、おそらく根本的な自信のなさからきている部分があるが、それを長所だと言ってくれるのなら、伸ばしていきたいと思った。

色んな話をしたけど、一番嬉しかったのは、今のどん底の状態は必ず治ると言ってくれたこと。今の俺の状態には病名がついている。普通の状態じゃないと認めてくれたから、普通の状態に戻ることに専念する行動をしてもいい。だから会社を一旦辞めるのは本当に正解だと思う。その後どうなるかなんか今はどうでもいい。とにかく朝起きて生きるのが辛い、とにかく寝ておきたいという状況から脱することが大切だ。焦らずゆっくりいこう。

次は、自分が鬱や適応障害になってしまったのは何故かを分析してもらう。俺は性格的になるべくして病気になったと思ってしまうが、先生はそうではないと言っていた。その真意を聞きたい。

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