幸福論

椎名林檎の幸福論を久しぶりに聴いたけどやっぱりたまらなく良い。
特に2番のサビの「あたしは君のメロディーやその哲学や言葉全てを守るためなら少しくらいする苦労もいとわないのです」という歌詞が大好き。独特な言い回しだけど、言っている意味ははっきり分かる。普通なら、君の笑顔を守るためなら、みたいになりがちだと思うけど、メロディーや哲学、言葉と表現してるのが秀逸だと感じる。

まあそれはそれとして、俺の考える幸福論は、幸福論というか、幸福を掴むためには、自分が満足・納得できる道を進んでいるかが大切だと思う。これを言うと、どんな道を選んでもしんどかったり苦しかったりする、満足・納得できるなんて人生甘いもんじゃないと言われるかもしれない。それはそうだけど、そのしんどさや苦しみも含めて納得しているかが大切だと思っている。例えば部活はしんどい。子育ては苦しい。でも、そのしんどさや苦しさを引き受けてでも、試合で勝つ楽しさや子供の成長を見守る喜びを感じる道を納得していればよくて、それが幸福なんだと思う。でも、そういう道を選ぶためには、自分を理解することが必要だ。自分を理解するとは、自分は何が好きで何が嫌いで、どの程度の苦しみなら許容できてどの程度の幸せを幸せと感じられるのか。何ならそういうのを細かく知らないと納得できない人間なのか、別に考えなくてもある程度幸せに生きていける人間なのか。少なくとも俺はそういうふうに自分を理解しないとなかなか幸福をつかめない。でも本当に自分を理解するためには、失敗や挫折が必須だと感じる。正直俺は20歳になるまで失敗や挫折が少なすぎた。というか、失敗しないように挫折しないように石橋を叩いて叩いて叩いて安心安全をしっかり確認してようやく渡るような生き方をしてきた。変に勉強ができて変に優等生扱いされて自称進学校みたいなところにいた人はそういう人は意外と多いのでないかと感じる。そう言う意味では俺は20歳をすぎてからいろんな失敗や挫折ができていると思う。苦しいけど、しんどいけど、それが自分の理解に繋がって、最終的に幸福につながるような気はする。

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