惜しむらくは2010年頃の話【6月みんぱく①】
はじめましての人も、
前から知ってる方も、
ごきげんよう。
偏光です。
しかし当時の情報を必須の前提知識として、
現在を眺める事は何ら無益でもないだろう。
(文字数:約1700文字+らくがき3枚)
世界が相手だ
ブロックA3はヨーロッパ。
そう聞いただけで、
世界の文化の発祥地であり中心的な、
華やか優雅な貴族文化を思い浮かべて、
心が踊っちゃう方には
(何を隠そう私もそうなんだが)、
少々拍子抜けするかもしれない。
世界規模で見ればヨーロッパなど、
一地域に過ぎない事を思い知らせてくれる。
更に言えばあくまでも、
民族学領域の博物館なので、
ヨーロッパと言えど土着文化メインだぞ♪
(私は大好物)
どこの地であれ主食と言語
島ごとに半島ごとに細かく分岐した言語。
そりゃ争いの種になるし、
食を求め争った結果でもある。
主食であるパンも大きく分けて二種類。
あと地域によって形状は様々。
小麦 ー イースト菌発酵
パニョッタ、プレッツェル、カラサウ、
カルダ・ダームジカ、バゲット、
コッピア(ねじねじ)、ロゼッタ(バラの花)、
カルヤランピンラッカ(フィンランド)は、
マッシュポテトくるんで食べる。
ライ麦 ー 乳酸菌発酵。グルテン無し。
レイカレイパ、プンパーニッケル、
バウアーブロート、ルイスリンップ
薄く切ってバターとかキャビアとか、
チーズにハムのっけて食べる。
低緯度地域の農業
冬は家ごもりで保存食作り。
ラード、ソーセージ。
木工、樺皮細工。
夏の間に麦作、葡萄、ワイン作り。
牧畜は春のアルプ行列が見もの。
もちろん酪農(バターにチーズ)。
なるべく収穫を得なきゃ、
厳しい冬を越せない。
亜麻は一大産業
4、5月に種を蒔いて、
7、8月に収穫。
茎を糸にして実からは油を採る。
亜麻ぐしで茎と実を分けて、
茎を水にさらす。
亜麻砕きで乾燥させた茎を砕く。
途中で出るクズは焚き付けに使う。
亜麻なめし、亜麻すきを経て、
徐々に糸として紡げるように。
糸取り棒(Distaff)糸車に付ける
糸巻き棒(Spindle)手動
シーツやリネンになって、
亜麻タンスいっぱいに収めた物を、
嫁入り道具として持ち込んでいた。
そんなわけで既製服の影響たるや
1917年あたりのベルリンで、
制服やマント、
女児用のワンピースやエプロンを、
作り出したのが始まり。
モード店でデザインを決め、
アトリエで裁断した布を、
家庭婦人たちが自宅で縫製。
シンガー足踏みミシンが大活躍。
(裁縫婦アカデミー卒業証書とか、
職人試験合格証書とかある。)
アイロンも各種誕生。
襟用。レース用。旅行用。
当初は木炭を入れる箱型で煙突付き。
そのうちストーブの上で温めるように。
「教会の鐘に変わって、
時計の針が生活を律する」
って文言が何か沁みたわ。
ユーロ紙幣と移民・難民
EUの変遷とユーロ通過。
それ以前の通貨も展示。
10人分の証言VTRがありじっくり見ていた。
①アンゴラからフィンランドに
②パキスタンからスウェーデンに
③アフガニスタンからフィンランドに
④パレスチナから
⑤ベトナムからフィンランドに
⑥タイからフィンランドに
⑦アルジェリアからフィンランドに
⑧ベトナムからフィンランドに
⑨ハンガリーからスウェーデンに
⑩インドからフィンランドに
たった10人。
されど10人。
それぞれに事情も価値観も、
深刻度合いも宗教も異なり、
家族親族も含めると関係者は膨大。
惜しむらくは全て2010年頃の映像。
現在の状況は、
リアルタイムをつぶさに見ながら、
推し測るしかない。
まぁ全ての世界情勢に対して、
不断の推察は必須なんだが。
以上です。
ここまでを読んで下さり有難うございます。