シビアホラー短歌

　　　女とは　思えないけど
　　　男でも　ないから一応　「子がいない妻」

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「解離性同一性障害」が、
正式名称らしいんですけど、
「性同一性障害」と間違われてめんどくさい、

……ってかそっちも持っとるがな！

自分大好きな表人格は、
男性（と言うより女性ではない）
と自認しているものの、

生物学的身体は女性かつ、
幼少期からの強度な貧血のため
女性の中でも「弱い個体」なもので、

女は常に明るく周りのためだけに生きるのが正しい。
力も無い奴が不満を抱く時点で罪だ。
人としてクズだ死んでしまえと、
脳内レイシストが個人格の排斥運動。

しかしこのレイシストこそが「女性」で、
親から故郷から女性としての存在を、
否定され続けて来たので如何ともし難い。

ここからは私の妄想めいた思考ですので
信じて頂かなくても良いんですが、

男女問わず弱い個体は、
過去数百年どころか数千年に渡る奴隷扱いに、
傷付けられっぱなし。

傷が残ったまま歪み続けたままの魂が、
幾度の輪廻転生を繰り返したとて、
世間に求められる程度の正しい在り様など、
保ち続け切れるものですか。

それは個人個人の「適切」を模索しますとも。
あと「世間」にはそりゃバチが当たる、
と私は密かに思っている。

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二作目、ですので打ち止め。