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「知ら歩」熱が冷めやらない

 はじめましての人も、
 前から知ってる方も、
 ごきげんよう。

 偏光です。

 知らない街を歩いてみたい、を、
 長いので勝手に短縮してみました。

 読みは「しらある」のつもりですが、
 「しらほ」でもいいですし、
 「しらふ」でもいいです。

(文字数:約2700文字)


  先日知らない街を歩いてみたくなった配偶者が、
  紀伊半島の中央辺りから出雲まで、
  日帰りドライブという無謀な計画を立てやがり、

  どうにか思い留まらせて、
  兵庫県の出石・城崎にしてもらった、
  その次の週末の話。


まさかそのためだけにmont-bellへ

  しかし困るのがうちの配偶者、
  (・ω・)お出かけしたい

  という「知ら歩」熱だけが激強げきつよで、
  基本目的も目的地もノープラン。

  “(・∀・)←基本目的と、
        大体の見積時間が欲しいタイプ

  なので提案を促す。
  (・∀・)何か食べたいものは?

  (・ω・)えーとね

  奈良県は五條市の、
  カヌーやトレッキングが出来る、
  ゲストハウス付きのmont-bellにて、

  2階に設けられたレストランの、
  キーマカレーが食いたいと。

  なので行った。

  日曜の昼にカレーを食うためだけに、
  mont-bellに行く夫婦、
  きっと他にいないだろう。

  美味しい 美味しいけどな
  (・ω・)(・∀・)


ちょっと寄り道したいと一の木ダム

  (・ω・)ちょっと寄り道したいです
  (・∀・)いいですけど何処へ?

  (・ω・)この上に確かダムがあるっぽいなって
  (;・∀・)はっきり分かってはいないのかい

  ダムって存在も不確かなまま行く場所だっけ?

  (・ω・)本当はね。
  別のルートにダムの案内板あるの。
  だけどこないだツーリングしてたら、
  この道上ってくバイクがいたから、
  先でつながってないかなーって。

  イエーイふんわりしてて不安だらけだが、
  多少迷ったところで家には帰れるさ。
  (;・∀・)b 行ってやろう

  ま、
  案の定ちょっくら迷ったんですけど、

  どこかなぁ  ……ここじゃない?
  (・ω・) (;・∀・)

  山の上にずいぶんと広そうな溜め池、
  の更に進行方向には自然な堤防じゃない、
  明らかに人工の巨大構造物があるけど、

  ここだねぇ
  (・ω・) (・∀・;)だねぇ
  迷った結果見つけたねぇすごいや。

  ところで配偶者は、
  若干高所恐怖症気味なので、

  おお放水中
  (・∀・) ((○ω○))下見るの怖い

  何しに来たんやとまでは言わんが、
  もうちょい離れたとこから覗き。

  身長30cm違うからな。
  そら見え方違うで。
  (・∀・)ノ“(;ω;)


「柿博物館」へ至る道

  ところで一の木ダムに入った辺りから、
  「柿博物館」という、
  矢印付きの看板が目に入り、

  柿、で博物館?
  気になる行ってみたい
  (・∀・) (・ω・)オッケー

  しかし矢印の方向に、
  進むとまた別の看板があり、

  また別の看板、
  また別の看板……、
  次の看板は坂道の上……、

  うん。引き返そう。
  徒歩では無理だ。
  (・∀・) (・ω・)オッケー

  車に戻って坂道もグインと上って、

  「果樹・薬草研究センター」の、
  門扉もくぐった敷地内に、

  あった。
  (・∀・) (・ω・)

  オレンジ色の丸い建物。
  それはまさしく柿。
  ヘタ部分を下向きに置かれた柿。  

  いかにも「柿博物館」にふさわしい、
  なんて素敵なビジュアル。


しかし侮り難し柿博物館

  素敵ビジュアルから想像できてはいたが、
  円形の屋内の壁面に沿って、 

  五條市が柿の生産量日本一である事と、
  柿そのものに柿製品、
  柿の歴史に柿情報が展示され、

  単一品目の情報を、
  ただひたすらに並べ揃えて、
  ここまで面白い、
  というかどこかほっこり出来る作物が、
  果たして柿の他にあるだろうか。

  いや。あるかもしれないが、
  今この場に並んだ圧倒的な柿の量を前にしては、
  なかなか思い浮かばない。

  しかし私の故郷の特産品であり、
  形状なら類似しているミカンであっても、
  このほっこり感は出ない気がする。

  ところでこの記事を読んでいる皆様は、
  柿の素晴らしさをご存知だろうか。

はい。ここで思いっきり話が逸れますよ。


  私は九州から近畿に移り住んで初めて知った。

  配偶者も幼い頃から富有ふゆう柿を、
  ごく当たり前に毎年食べていたので、
  これが日本標準の柿なのだろうと思い込み、
  私の反応を見てようやく知ったとの事だが、

  九州にいた頃は柿なんて、
  好きな果物ランキング、
  10位内にも入っていなかったから!

  ええええええ(・ω・)ウソでしょーぉ

  近畿に移り住んでから、
  桃と梨と3位内を争うまでに急浮上よ。
  うめえ “(;〜;)富有柿うめえー!

  路地物のどんだけ甘くても、
  ほのかな穏やかな甘みでかつ渋みも残る柿しか、
  食べた事がなかったから!

  ちなみに故郷の柿は帰省した折食わせた。
  (・ω・)……もういい(・∀・)そうだろ
  とは言えそいつが幼少期には貴重な甘みだったがな。

  だからこそカッピカピの干し柿にして、
  新鮮さや食感などを犠牲にしてようやく、
  常に安心できる甘みが得られる、
  冬季の保存食になってくれていたんだが、

  博物館スタッフの方が、
  流してくれた資料映像によると、
  五條市では、

  そのまま食っても充分甘くて美味い柿を、
  二、三日干すことで、
  極上のスイーツに変えるのだと、

  私の知っている干し柿と、
  あまりにも違い過ぎる……!(T∀T)

  地域によってこれほどまでに、
  愛され度合いが異なる果物は、

  他にビワとかイチジクとか、
  ドラゴンフルーツとか思いつくな。
  うん。あるある。地域ごとにきっともっとある。

はい。戻って戻って。


  柿博物館は本来、
  10月頃に、
  そもそもの建物である
  「果樹・薬草研究センター」で開発・栽培した、
  最新品種の柿を展示・販売している施設です。

  ふと気になって行ってみた、
  今のタイミングはシーズンオフ。
  開館してるしスタッフの方はいますけどね。

  また秋頃に来てみようか。
  (・ω・)(・∀・)

  五條市各地のパンフレットも頂いたので、
  次はそちらを歩きたがるかもしれない。
  へー(・ω・)(・∀・)ってかほぼ確実。


以上です。
ここまでを読んで下さり有難うございます。

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偏光
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