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人生とは

 はじめましての人も、
 前から知ってる方も、
 ごきげんよう。

 偏光です。

 祝日の配偶者との会話ですが、
 引っかかった方はご検討下さい。

(文字数:約1200文字)


 AMラジオの住人である配偶者は、
 祝日もラジコで、
 平日の間にしっかり聞けなかった番組を堪能するので、

 本日はメッセンジャーあいはらさんの、
 「Youはこれから!」を聞いていたのですが、

 そのオープニング的なトーク内で、

   人生は修行
   ……と考えるか否か

 的な話を繰り広げておりまして
 (トーク本来の流れはラジコでお聞き下さい)、

 「貴方にとってはどう?」
 と配偶者に訊いたところ、
 やや考える間を空けた後に、

 「修行だね。
  良い事なんか全く無い」
 「うむ」

 「あっても一割かそれ未満だね」
 「うむ」

 (しばしラジオを聞いてCMに入ってから)

 「しかし私が引っかかっているのは、
  『修行』という言い方なんだ。
  自分自身で『修行だから耐えよう』は良いが、
  他人から『修行だから耐えなさい』
  と言われた場合に腹立たしい」

 「そうだねぇ。じゃあ、苦しみ?」
 「苦闘?」
 「闘ってはいないでしょう」
 「苦痛……、は違うな。
  痛みまでは常に無い」
 「苦労……、も修行と違わない気がする」
 「苦難か」
 「うん。苦難だねぇ」

 (CMが明けてしばし聞いてから)

 「私嫌な言い方を思いついたんだけど、
  わりかしこれが正解じゃないかなって」
 「何」

 「業のショウカ」
 「ああ」
 「消化、と、昇華、の両方が可能」
 「なるほどね」
 「業はあるからね。各人それぞれに」

 それはともかくメッセンジャーあいはらさんの、
 「Youはこれから!」を聴きながら、
 こうした会話を繰り広げている4、50代夫婦も、
 相当変わり者な部類に入るだろうな。

 「ところで貴方は運が良い方だと思う?
  ……って良いよな。
  運が良いと言わざるを得ないよな」
 「そうかなぁ。
  ……って思いかけたけどまぁ、
  今現在ガザにいないという点では確かに」

 「今現在ウクライナの東側にいないという点では」
 「1000円程度を支払えば、
  飲食店で旨いランチが食える点では」

 「上岡龍太郎さんの名曲、
  『資本主義社会の底辺で蠢く庶民のブルース』で、
  『下を見ればキリがないと言うけれど、
   気付けば下に誰もおれへんやないか』
  みたいな歌詞があって、
  あれも至言だとは思うけれども、

  とはいえ社会に入れている者たちの最下層だ。
  社会にすら入れない者たちが、
  その下にはまだまだ控えていて、

  私はそこから来たからかなりしぶとい」
 「……左様ですか
  (もはやふんわり肯定する以外にない)」


 別に世間一般的な正解とは思わない、
 我が家ではふんわりこんな結論、的な会話だが、
 さて皆様はそれぞれ如何にお考えになるか。

 
 

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偏光
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