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私を構成するTM Networkからベスト3曲

 はじめましての人も、
 前から知ってる方も、
 ごきげんよう。

 偏光です。

 大ファンだったんだが不遇だった。

(文字数:約3300文字)


  姉の影響で聴くようになったものの、
  三歳下の私の世代、
  かつ九州農村部では、
  聴く者どころか知っている者すらおらず、

  どこかの地方テレビ局の話をしていて、
  宇都宮隆はアナウンサーかとまで、
  思われ現に言われてもいた。

  世代と地域がほんのわずかにでも異なれば、
  時代遅れの誰も知らない話ばかりを続ける、
  イタいキモオタ扱いされてしまう現実を、

  小学生女子にして重々思い知った。

  しかし1980年代当時の感覚では彼らは、
  間違い無く最先端にして格好良かったと思う。

  ちなみに小学生当時は恥ずかしながら、
  小室哲哉ファンだったが、
  40代にもなると木根尚登さんが好きだ。

  彼がTM  Networkの良心だった。


  こうした記事には異例の、
  ランキングアップ形式で行きます。

  単にこの記事の展開しやすさのためです。


第1位:『Fighting』

 I don’t know what do you dreaming tonight.
(君が今夜どんな夢を見ているのか僕には分からないけど)
たとえ一人でも
It’s a fighting I can give it to you. 
(これは僕が 君に唯一届けられる戦いの歌)
口ずさんでいた

君の戦いの歌 闇に響いて行け
容易い明日 求めていないから 君のFighting

TM Network『Fighting』作詞:小室みつ子

  浮かれ騒いでいたバブルのイメージばかりが、
  濃厚に印象的な80年代だが、

  当時の若者の心持ちが、
  決して明るく楽しいばかりでもなかった事は、
  こうした楽曲で知れる。

  どちらかと言うと私は、
  この歌詞に励まされたと言うより、
  私こそが戦いの歌を響かせてやると、
  決意の涙を滲ませながら聴いていた。

  こんな歌詞が心に刺さりまくっている、
  小学生女子に、
  友達どころか頼れそうな大人すら、
  一人もいたはずがないだろう。


第2位(同列2曲):『Here comes  the Sun(ビートルズに会えなかった)』『Come back  to Asia』

  渡辺美里やんけ、
  と思われた方は(その時点ですげぇけど)、
  コーラスにTM Networkが入っている事に、
  お気付きかと思われます。

  そしてその世代の方はタイトルで分かりますね。
  ビートルズ、
  と言うよりはジョン・レノン追悼曲です。

Wow wow 家路を辿る人の群れ 離れて
Wow wow 凍てついた心の海に 朝が来るよ

渡辺美里『Here comes the sun』作詞MISATO

  もうこの時点で美里さんのボーカルに、
  めっちゃアガるめっちゃアガる(2回言った)。

陽は昇り(君にSunrise)
微笑みが戻る 夜明け
震えてる(胸にShaking)
届けたい君の 祈り

陽は昇り(街にSunrise)
ゆるやかに動く 世界
限りない(空にFighting)
響かせて君の 叫び

同上

  ()内の、
  TM Networkコーラス部分が無ければ、

  メインボーカルただ一人では、
  歌詞が完成しないという、
  『Fighting』で雄々しく一人立とうとした私には、
  わりかし不都合な現実。

  しかしさすがに渡辺美里さんの曲なので、
  TM Network内で同列の曲を探すとなると、
  『Come back to Asia』ですね。

Come back to Asia 生まれて来る者に
記憶を与え 土に還る者達
Come back to Asia   果て無く繰り返す
時の営みを 愛した時君がいる

TM Network『Come back to Asia』作詞:小室みつ子

  「♪かm ばっくとぅえぃじあ」
  という宇都宮隆のこの、
  マイクを握りしめての力強い囁き声が、

  私のアジア趣味輪廻好き仏教好きの、
  そもそもの原点になったと思われる。


第3位:『Kiss You』

  TM Networkと言えば、
  大概の方には『Get Wild』になると思うんだが、

  私にとってはこの曲だ。

  TM Networkというグループの精神性が、
  余すところなく表し尽くされた楽曲は、
  実はこの曲だろうと思うんだ。

  当時の宇都宮隆の、
  この曲でのライヴパフォーマンスが、
  めっちゃくちゃエロくて有名だった事は、
  小学生だったので知らんので不問に処す。

I kiss you for bright & dark
I kiss you for black & white
I kiss you for old & new
I kiss you for good & bad

地球を駆け巡る冷たいニュース
頭を振る度に 明日まで 消えそうさ
downな気分 sickな head 抱えても
この夜にkissを投げ  carry on your life

TM Network『Kiss You』作詞:小室みつ子

  軽そうでいてド派手そうでいて、
  何にも考えてなさそうでいて、
  読み込むと実はフルボディの重量感がある。

  私には坂口安吾の、
  全肯定精神をも思い起こさせる。

与える者達と 奪う者達
作られたシステムと 作り出すシステムに
立ち止まらない 惑わされない 君だから
この街にkissを投げ carry on your life

閉じ込めた闇を 開け放つ光
動けない君を 解き放つ力

同上

  小室哲哉の特徴的なバックコーラスも、
  異星人のようなアクセントを添えていた。

  と言うより彼らのコンセプトは、
  タイムマシンでやってきた、
  宇宙人だったんだよなw(←私はファンです)
   (↑ FUNKS:TM Networkファンの総称
     だったからこそのツッコミです。
     苦笑は出ますがバカにはしていません。

     いやぁよぉ頑張ってたよ実際。
     宇宙人イメージで作った、
     架空の映画写真集とか、
     買って台本部分も読み込んだんだよ私は。)

  ファン以外にはどうでもいい余談ですが私は、
  「TMNは認めない派」ではないです。
  だって世代的に後追いだもの。


特別枠:『Gia Corm Fillipo Dia』

  この曲だけはごめん。聴く度に笑っちゃう。
  珍曲なのでぜひ御存知ない方にも御紹介したい。

愚かなる生き物達を
闇に囲まれた 廃墟に導きたまえ

TM Network『Gia Corm Fillipo Dia』作詞:小室みつ子

  ……って宇都宮隆の、
  あの奇跡の艶めくヒーローボイスに、
  このダークでデモニッシュな世界観の歌詞は、
  まぁビックリするほど似合わない似合わない。

  と言うより、

夢は うず高く 塵のように積もり
愛は 色褪せて 瓦礫に朽ち果て

同上

  部分を歌詞もじっくり聴き込んで、

  ? 何か変だな……。
  あ、これ悪者側の歌か!

  と徐々に気付く事が出来たくらいに、
  まるで正義のような高らかな歌いっぷり。

支配するのは destruction  憎しみがエナジー
汚れた夜の desperation  美しきカーニバル

同上

  「♪にっくしみがえぇなぁじーぃいっ」
  がもう全然邪悪に聴こえないから!
  爽やか必殺アイテムみたいだから!

  頼むからデーモン小暮閣下に任せてくれ、
  と当時ファンであっても思っていた。

  しかしおかげさまで、
  ヨーロッパにも一緒に行ったマリー嬢と、
  カラオケに行く際には必ず歌うほどに、
  お気に入りの一曲であり、

  ヒーロー然とした悪っておもろ、って、
  悪を悪と見て扱わず退治もしない小説ばかり、
  書くようになったきっかけである気もする。


以上です。
ここまでを読んで下さり有難うございます。

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偏光
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