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造るかね本気で千本の手を【西国三十三観音第五番】

 はじめましての人も、
 前から知ってる方も、
 ごきげんよう。

 偏光です。

 我々の自宅からは、

 電車一本で行ける街の、
 最寄駅から徒歩5分ほどで気軽。

(文字数:約1800文字)



藤井一族(諸説あり)

  とは言え藤井寺は、
  藤井一族の氏寺という事で、
  どうも他人様のお宅に、
  お邪魔している感じがするのだが、

  おそらく飛鳥時代頃の、
  渡来系部族の長で、
  我々夫婦の出自も渡来系だろうから、

  ちょい遠めな親戚のおじさん宅、
  って感じで居心地は悪くないです。

  飛鳥時代頃は実際、
  結構重んじられた一族で、
  藤、と言えば藤井家だったから、
  (より正確に言えばふじ、であり、
   古代の服飾繊維業を意味してもいた。)

  中臣鎌足さんは、
  藤が付く苗字を所望した、
  という説もある。
  (諸説あり。
   あくまでも藤井側からの眺め。)


そんでここは千手観音だよ

  秘仏で毎月18日にしか、
  公開していないけれども、

  何せ国内に三体しか存在しないんだ。
  どうにかご都合のよろしい折にでも、
  いらして是非見てもらいたい。

  ガチで千本の腕がある仏像を。

  おいおいwww
  「千手」ってのは、
  単に「概数」だろう?

  だけどやってみたかったんだな。
  どうしても本気で千本、
  造り上げてみたかったんだよな。
  その心意気嫌いじゃないぜ。

  さらに言えば「千手千眼観音」って事で、
  つまりは一本一本の手のひらに、
  一つ一つ眼が彫られていて、

  実は千本超えて1041本ある。
  超えちゃった。
  (・m・)くす (・ω・)

  ちなみに仏師親子の共作だそうです。
  二代に渡って五十年掛かった。


実はすごいよ阿弥陀堂

  2024年現在は大改修中で、
  残念ながら拝観できないのだが、

  私は以前に、
  境内で毎年行われている、
  「藤まつり」の一環で観た事がある。

  誰であれ人が亡くなる際には、
  必ず来迎するという、
  阿弥陀如来と、
  楽を奏でる菩薩たち二十五体を、

  コイツも金箔貼った仏像で、
  コンプリートしてやがる。
  (※二十五体揃うのは、
   品位の高い魂だけだそうです。

   品が落ちると菩薩の数は減る。
   楽器の数も減って寂しい奏になる。

   それでも来てはくれるんだよね、
   ってところにド庶民としては、
   希望と親しみが持てるが。)

  調べてみたけど1700年代の作品で、
  なぜ藤井寺境内にあるのか、
  まだちょっと良く分からない。


紫の雲

  あと藤井寺には紫雲香しうんこうと言う、
  ちょっと特殊な祈願線香(100円)があるので、
  訪ねた際には私も必ず一本立てるのだが、

  祈願文言が書かれてあり太いので、
  なかなか火が点きにくいから注意。

  あと灰には立てずに寝かせて下さい。
  これは作法というより管理の問題。
  だって太いんだもの。

  西国三十三観音を開いた花山天皇が、
  紫の雲に導かれて、
  この境内にたどり着いたという、
  逸話が元になっていて、

  御詠歌の歌詞にも歌い込まれてるな。


私はもちろん知らんのだが

  藤井寺という街は、
  配偶者には馴染み深いらしい。

  藤井寺球場ってのがあってね、
  バファローズの本拠地だったんだよ。
  (*・ω・)(・□・)え、あ
        そうか元は近鉄か。

  ロゴマークとかが岡本太郎デザインで、
  大好きだったんだ。
  商店街の案内所にも資料置いてある。
  (*・ω・)(・∀・)ほほう。

  なくなっちゃって寂れちゃったけど。
  (※四天王寺学園になってます。)
  (;ω;)(・∀・)
     ってか河内の球場だから、
     きっと色々と荒かったな。

  「いてまえ打線」
  とか聞いた事あるし。
  冷静に考えて「いてまえ」て。


おまけのアドベントカレンダー

 携帯電話(二つ折り)。

 遅れていると思うか?
 一周回って最先端ではないと、
 なぜ言い切れる?

 本来なら「ガラケー」という言い方も、
 ガラパゴス諸島に失礼であり、
 避けたいところなのだが、

 そう口にしなければあちこちで、
 話が速やかに通りにくいため、
 致し方なくだ。


以上です。
ここまでを読んで下さり有難うございます。


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偏光
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