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水道の蛇口柄の麗しさ【6月みんぱく②】

 はじめましての人も、
 前から知ってる方も、
 ごきげんよう。

 偏光です。

 どうやら我々はヨーロッパを通してしか、
 アフリカに眼差しを向けてすらいない。

(文字数:約2000文字+らくがき2枚)



まずは目玉的なアート作品

  A4:アフリカの入り口に展示してある、
  「Cycle of Life」

  プロジェクトTAE「銃から鍬に」
  (The Transfoming Arms  into Plowshares)
  の一環で、
  廃棄・解体された銃を材料に作られた、
  自転車に乗る人のオブジェ。

  じっくり見て行くと荷台に座っている人は、
  スカートを着た女性で、
  背中に子供を背負っている事や、

  足元の犬は目立つんだけど、
  鳥も二羽飛んでいる事に気付いて感慨深い。

  なんでこの作品がここにあるかって、
  日本の松山のNPOが、
  放置自転車をモザンビークに送り続けて来た、
  そのお礼だそうです。


ざっくり地図コーナー


交易の話が私はやたらに好きだ

  先祖が関わっていたからだろうな。

  とは言えビーズや綿の布、
  真鍮ワイヤーと交換された品々は、
  象牙や奴隷で、

  現代感覚ではそれは交易ではないんだが。

  綿布「メリカニ」アメリカ製だから。
  単位ウバンデ(長さ180cm)で取引。

  ビーズ「ブブ」ヨーロッパ製で首飾りにする。
  単位ヘテ「人差し指から手首の長さ」
  4本セットにして取引。

  管ビーズ「ソフィ」
  20個分を紐に通して10本単位で「フンド」
  6〜7フンドでメリカニ1ウバンデと交換。

  真鍮ワイヤーは腕輪になる。
  単位カタ(13.5kgの3分の1)

  1501〜1875年の間に約1250万人。
  しかも航海中の死亡率は一割だ。

  当時の馬・牛・ラクダの輸送中死亡率は、
  果たしてどれほどだったのかね。

  不確かな損失を多く出している時点で、
  交易などと言ってはならないと、
  私は思うんだが。


植民地の現地住民

  1913年頃は欧米が分割しまくり、
  1960年前後に次々独立。

  現地住民に対する眼差しが、
  ネイティブアメリカンや、
  アボリジニに対するものとは、
  微妙に異なる印象を受けた。

  どこがどう、
  とは上手く言葉に表しにくい。
  今は大変に難儀している事を記録しておく。


やはり飯だ

  ガーナやコートジボワールの
  床屋やキオスクが展示されているのだが、
  2005年から2015年に収集された資料で、
  「今流行っている」と言えるものかどうか。  

  とは言え同じく展示されたカフェに座って、
  メニューを開いたら、
  「アフリカの料理」情報だったので、
  熱心にメモしまくってしまう。

  エチオピアの主食はインジュラ。
  イネ科のテフから作る灰色の薄いパン。
  肉やおかずを包んで食べる。

  ドロワット(肉のシチュー)
  シェロワット(豆のシチュー)

  「インネブラ!」は直訳だと、
  一緒に食べよう! という意味だが、
  現地感覚的には一般挨拶語なので、
  言われても食べには行くな。

  ダッジ(蜂蜜酒)は富の象徴。
  クワンタという乾燥牛肉がつまみ。

  カメルーンのンドレ(キク科の野菜)料理。
  セネガルのオクラ料理とチェブジェン(魚ご飯)。
  クスクス料理は割と作るのが大変。

  マダガスカルは米(ヴァリ)が主食。
  サーターアンダキーみたいなお菓子、
  ムフ・ボーリナ。


仕事道具について

  11人分の仕事道具と映像資料。

  1、ザンビアのクワ
  2、ケニアのラクダ用ミルク入れ
  3、マダガスカルの彫刻作品「アルアル」
  4、セネガル:空き缶をリサイクルした鞄
  5、ザンビア:水汲み用ポリタンク
  6、ボツワナ:甲虫の毒を塗った弓矢
  7、マリのワニ漁モリ
  8、セネガルの脱穀用杵と臼
  9、セネガルの藍染布しわのばし棒
  10、エチオピアの靴磨き
  11、ボツワナの親指ピアノ「デングー」

  布がめちゃたくさん展示されている。
  腰巻きにショールにと用途は多彩。

  各種ビーズ
  犬の歯、ダチョウの卵、貝殻、種
  琥珀、鉄、
  ガラス、プラスチック、ストロー
  注射器カバー(なぬ)

  胸飾りや首飾り、頭飾りはともかくとして、
  帽子や花嫁衣装や、
  呪具もビーズで作る。

  可愛い図柄もあるけれども、
  呪具はスケッチしたら呪われるなきっと。

  

実に興味深いんだが

  ざっくりとはご紹介できないぜ。

  ニャウヨレンバという祭りの様子とか、
  ザンビアの通過儀礼儀式とか。

  布教活動によりキリスト教徒が、
  根付いた地域もあるんだが、

  考えてみれば当たり前だと分かるが、
  描かれたアダムとイブが黒人だ。

  エチオピア正教会の装束や楽器。
  竪琴(ヴェゲナ)は10本弦でめちゃでかい。
  モーセの十戒を表しているらしい。


以上です。
ここまでを読んで下さり有難うございます。

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