『吟遊詩人』って心踊らない?
はじめましての人も、
前から知ってた方も、
ごきげんよう。
偏光です。
私だけ?
ねぇ私だけ?
これまでの民族学博物館記事一覧はこちら↓
(文字数:約1900文字)
『吟遊詩人の世界』
国立民族学博物館にて、
2024年9月19日から
12月10日まで
会期が残りわずかだぞ急げ
そんなんやってたら行っちゃうよね私は。
ってか行ってたんだよ10月13日に。
なのに今頃、
会期も残りわずかになって、
記事にしてるのはなんでかって、
10月中旬頃からは、
他に記事にしたい事柄が、
色々とあったんだろうな。
あと私の周りの人たちには、
話してみてもイマイチ、
私のこの熱量が、
どうにも伝わらなくて悲しかった。
吟・遊・詩・人だぞ!
その字面だけでも浪漫じゃない?
脳から楽奏に、
異国語の歌声があふれ出して来ない?
え? 違うの?
私が習ってる御詠歌とか、
当たらずとも遠からずみたいな気が、
私にはしちゃうんですけどー?
って言ってみても御住職からは、
ポカンとされちゃったけどー。
ネタバレにならない程度に紹介
国立民族学博物館には、
ここ半年月に一回は通ってきたけど、
まだ半分も鑑賞し切れていない本館と、
特別展示用の
2階建て別館がございます。
今回は8人の研究者が、
それぞれの専門地域から、
「吟遊詩人」に当たる人々を、
ブースごとに展示する趣向。
私にはそれぞれに、
語り出したらキリがなくなるので、
キーワード程度にしておこう。
1:アフリカ東部エチオピア
アズマリ ー 酒場でも儀式でも饗宴役
ラリベラ ー 迷惑半分だけど祝詞担当
験担ぎの門付け的な存在
ヴェゲナ(楽器) ー 存在自体が崇拝
2:インド北西部タール砂漠
マーンガニヤールとラーンガー
ー 共に楽師集団(地域別)
ポーパー ー 神話の絵解き物語歌謡
カールベーリヤ ー 舞踏
カト・プトリ ー 人形劇
3:インド東部ベンガル地方
バウル ー カーストを放棄した行者
所有を禁じるか制限して、
師匠に付き従い歌を引き継ぐ
ポトゥア ー 絵解き歌集団
神話に限らない
巻き物作りに彩色も行う
4:ネパールのガンダルバ
サーランギ(楽器) ー
ガンダルバにつきもの
様々なサーランギがあり、
それぞれに専門の、
ガンダルバがいる感じ
ガンダルバ ー 歌い手
各地域を旅して情報伝達
5:日本の瞽女
瞽女 ー 盲目の三味線語り
女性のみ
雪深い地域では娯楽であり、
貴重な連絡網
※現存していない点が残念。
※関西・九州では男性座頭と、
チームになっていた例あり。
6:現代ラッパー
志人氏のアトリエ再現
※ラッパー個人にフィーチャー?
って私にはちょっと違和感があったが、
ご本人が旅の記録から詩を作り、
「吟遊詩人」を名乗ってる以上は、
否定するわけにもいかないな。
会場に流されてた、
『津和野 透韻図』は面白かったし。
次のモンゴルにも繋がるようだし。
7:モンゴル高原
トーリチ ー 英雄叙事詩弾き語り
シャーマン ー 精霊との対話
※モンゴルの食堂の女将さんとか、
長旅で疲れた人に即興で、
韻を踏んだ歌聞かせて、
この先の安全を祈ったりするらしい。
ラップ ー 韻文文化があるせいか、
モンゴル社会に馴染む
8:西アフリカのグリオ
グリオ ー マリ帝国の末裔、
マンデ族の声職人
(名誉職として一族が継ぐ)
※私は最もテンション上がった
理由は分からんが私には、
超カッコ良く感じるので、
ここはもっと掘り下げたい。
掘り下げたい方はこちら(思うツボ)
2階に詳細や、
研究者ごとの報告があって、
よりマニアック。
しかしグリオは少なめで残念。
ここではエチオピア:アズマリの、
歌唱法というのか詩の伝統形、
「蝋と金」
の紹介コーナーがツボにハマって、
私は抜け出しにくくなる。
蝋(言葉・段落)が、
徐々に溶けていって、
金(イメージ・真意)を、
取り出す感覚。
いやーたまらんね。
私には脳汁あふれ出るんやけども。
……誰かついて来てくれへん?
以上です。
ここまでを読んで下さり有難うございます。