じゃこの味わいがいつまでも【西国三十三観音第三番】
はじめましての人も、
前から知ってる方も、
ごきげんよう。
偏光です。
仏像よりもじゃこ。
(文字数:約1600文字)
和歌山県は紀の川市
西国三十三観音第三番は、
粉河寺、
と言うより紀の川市だ。
わりかしホームグラウンドに近いので、
知ら歩(知らない街を歩いてみたい)
と言うよりは、
久々に訪ねる伯父ちゃんちって感じ。
菩提寺の御住職の生誕地でもあり、
なんでか知らんけどこのところ、
私は御住職の幼い頃の、
思い出話を聞かされ続けている。
「腹に赤くて細い線が入っていて、
赤文字と呼ばれていた、
正式な名前は誰も知らない魚を、
素手で掴み取って紀の川の河岸で、
焼いて食べたりしていましたよ。
ある程度育っていないと、
小さすぎると骨ばかりでまずくてね」
いやぁ良い話だ。
御住職個人の感慨が詰まっている。
そういうのもっと聞きたい、
とニコニコしながら、
私が耳を傾けているせいかもしれない。
粉河寺の駐車場
山門の脇を通り過ぎて、
境内の中にあるからね。
駐車場そばの土産物屋か、
その近くにいるおばさんに、
駐車場料金を支払って、
我々はまず山門に戻る。
やはりきちんと潜っておきたい。
土産物屋の店頭には、
「じゃこ寿司あります」
と貼り紙がしてあった。
何それ旨そう
(・ω・)(・∀・)
後で食べよう
なんか変だな
すごく綺麗に整備された境内に、
各地から運び入れた巨石を組み込んだ、
見応えのある庭園で、
拝観料500円を支払えば、
本堂内にずらりと並べられた、
左甚五郎作の虎とか、
弘法大師作と伝わる不動明王とか、
歴史に由緒ある仏像の数々が、
飾られまくっていて、
大変に面白い。
……だけどもどうしてだろう。
なんでか我々には、
妙に居心地がよろしくない。
?(‘・ω・)(‘・∀・)?
紀州徳川家による、
手厚い庇護を受けてきた、
由緒ある寺院だからかなぁ。
紀州のド庶民を先祖に持つ者には、
DNAレベルの悲しみがあるのかも。
(‘・ω・)(‘・∀・)かも。
知らんけど。
とは言え先祖が紀州ド庶民でなければ、
500円支払って拝観するだけの、
価値はあると思います。
じゃこ寿司食べよう
土産物屋さんには、
飲食スペースもあったので、
じゃこ寿司を買って中に入る。
てっきり「ちりめんじゃこ」かと思って、
つまりはしらす軍艦みたいなお寿司を、
想像していたんだが、
紀の川近辺では、
川魚を指して「雑魚」と呼んでいて、
つまりは焼いた川魚を使った、
柿の葉寿司だという。
えー
(・ω・)(・□・)
めっちゃしらすの口になってたー
そして5個入り750円。
1個150円と考えると割高感があるが、
川魚を釣るか掴み取るかして、
河岸で焼いて食う手間を考えたら、
まぁ妥当だろうな。
僕2個で良い
最後の1個お食べ
(‘・ω・)“(・〜・)おや
お気に召さず?
嫌いじゃないけど思いっきり、
昔懐かしの川魚って感じ。
(‘・ω・)“(・〜・)ああ
釣って食ってた身からすると、
金出して食う気にならんわな。
私的には御住職が話してた、
赤文字ってこんな感じかなぁって、
より一層のノスタルジー。
そして川魚の風味は、
結構いつまでも口の中に残るんだな。
そうでしょう まだ小骨が
(・ω・)(・∀・;)
臭みとかは気にならないけど、
元々魚好きだからかも。
以上です。
ここまでを読んで下さり有難うございます。