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感情は常に変化し、ゆれうごくのに
5月のあいだずっと「早く学校に行きたい」
「早くみんなといっしょに部活やりたい」とずっと言っていて
5月下旬から週1で始まった、たった数十分の分散登校に行った日は
パパさんから「わあ!ずっとニコニコしてる!
今日は肌つやが見違えるほどだわね(笑)」
とすら言われていた娘。
昨日からやっと、楽しみにしていた本格的な登校が始まった。
2時間の分散登校、帰宅。もっと長く居たかったかな?
…おや、どうも様子が違う。そもそも、行く前からあんまり行きたくない様子だった。あんなに行きたがっていたのに。
そして、今日は休んだ。
熱もない。体調不良でもない。
長期休みのあとは行きたくなくなる。
理由なんかない。ただ「行きたくない」だけ。
問い詰めたってうまく説明できないのはわかってる。
理由をうまく説明できない、私に仕事を休ませてしまう自責の念で
あんなにしっかりしている娘の目からはボロボロ涙が止まらない。
…わかる。わたしも経験者だから。
(あ、もちろん今の娘の気持ちが全部わかるわけじゃない。そこまで万能じゃない。)
あと「行きたくない」は今回が初めてっていうわけでもない。
転校前の学校の時にもこんなことはあった。
その時は、やっとの思いで支度してなんとか気持ち切り替えたのに
出発直前にいつも朝聴いていたラジオから
「ゴールデンウィーク明けなんて
誰だって学校にも会社にも行きたくないよねぇ?
そんな時にどうして親御さんは「行きなさい」って言うのかな、
もっと寄り添おうよ!!」
と軽率なアナウンサーさんにとどめを刺されて
気持ちが決壊した娘は号泣した。(初めてラジオを憎んだ)
それは良いとして。
いや、だとしたらこの3か月は何だったのだろうかな、と。
何のためのオンライン授業で
何のためのリモートワークだったのだろう。
娘が休んだ理由は体調不良ではない。
ちょっとの時間とは言え、私が仕事に行っている間1人で留守番したりするのが不安だからだ。コロナ禍明けの登校で不審者による声かけ案件も増えている。
シッターを頼もうかとも思って、某有名マッチングアプリにいよいよ打診をしようと思ったら、そのグループに登録しているシッターさんが数か月前にわいせつ行為で逮捕されたと知り慌ててやめた。
運営会社は隠していたわけではないようだが、極めて分かりにくいところにその報せをリリースしていた。
ニュースでは不安をあおるものばかりだ。
だから、必然的に私も仕事を休む。
というか、在宅ワークにしたいが在宅にできる環境ではない。
理由は簡単で、PCが持ち運びできなからである。
あとは私以外はみんな役所出身の高齢紳士なので、極端に変化を嫌う。
きっかけが今回のコロナだったとしても
オンライン授業やリモートワークが少しずつ世の中に普及していったのは
良かったと思っていたのに、また以前に戻ってしまうのか。
今後、学校を欠席した時に家でフォローできたり
補講ができる体制が取れるなんて
いいじゃないかと思うのだけど。
これからだって、体調不良や天候不良、交通の乱れとか
休校になったり休んだりすることあるよね。
しかもこれからの季節どんどん暑くなっていくのに…
本格登校じゃなくて朝顔の鉢を持って行くだけで「暑くて疲れた」という新小1の息子は
明日入学式をして、あさってから授業開始。来週からは給食開始。
夏休みは短縮。土曜登校もある。
すぐに「行きたくない」が始まるのは目に見えてる。
「行きたくない」なんて甘えだ!という根性論はもうたくさんだ。私たち世代が一緒に墓場に持って行く。子供たち世代はそんなことに苦しめられないでほしい。
テクノロジーとは何のためにあるのだろう、と
つくづく考えてしまう。
娘や息子が大人になるころには…
まずは、働き場所で制限されることなく
その人がその人の能力を生き生きと発揮できて
産休や育休や病欠や理由なき休みも自由にとれる
世の中になっていてほしい。
そして娘や息子が親になって子どもが生まれるころには
重いランドセルも、炎天下の登校も
休んだ日の連絡帳のやりとりも
(そんなの今からでもすぐにオンラインでできんかね…?)
「前日までにランドセルに明日の用意をして鉛筆を削っておきましょう」が無くなって
登下校中の不審者の声かけ事案もなくなって
親や友達や先生といっぱい楽しんでいっぱいぶつかって
いっぱい悩んでいっぱいこじらせて
静かにしたい子は静かにして
そういう子には、無理やりに心をこじ開けようとせず遠くから見守ってあげたりして
ちょっと行きたくない日は行かなくてもよくて
なんていうか、そういう世の中になっていてほしいし
現段階でこんな世の中にしちゃってごめんという意識もあるから
少しでも良い方向に変えていかなきゃ、とも…
…思うわけですよ、アマビエさま。
(写真は山梨の金精軒のアマビエさま
わたしは信玄餅は金精軒派)