ChatGPTで「SFプロトタイピング」をやってみる理由。
「SFプロトタイピング」という手法を知ったのは、昨年コミュニティに入ってからです。
ChatGPTに解説してもらいました。
質問:
小説家、編集者としてお答えください。
「SFプロトタイピング」とはどういうものですか。
ホント、解説が上手いですよね。
しかし、私がこの手法を知った昨年時点では、まさかこんな優秀な「生成AI」が日常生活で使えるようになるなんて想像もしていませんでした。
(専門家でもそうみたいです)
ブロックチェーン技術やDAOという概念のツールが生まれ、社会が大きな変化を迎える中で、この先の未来像や、問題点などを「SFプロトタイピング」ということで、話し合ってみようという趣旨ではじまったと思うのですが、実際に未来の「SFストーリー」を「読み物」として描くことはスキルの無い個人では難しいことです。
私はもっぱら、今の問題点や技術の進化による期待と不安を表現していました。それは自分の意見を投稿することで、他の人たちはどのように「今」を感じているのかを知りたいと思ったから。多くの人たちと不安や期待を共有してみたかったのです。
ところがこの「ChatGPT」です!
もし、使われているのなら是非やってみて欲しい「プロンプト」があります。
プロンプト例:
「あなたは近未来のSF作家です。SF小説(あらすじ)を書いて」
もちろん、いきなりこのプロンプトを入力しただけでは、上手くいかないと思いますが、今実験してみましょう。
プロンプト:あなたはSF小説家です。近未来のSF小説を書いて。
想像以上のまとまったストーリーが出て来ました。
私は、この「SFを書いて」と入力する前に、自分の関心のある社会問題や、気になる事象があるときに、それをAIとチャットでやり取りをし、その会話に続けて「今までの会話を受けて、近未来のSFを書いて」というようなことをやってみることがあります。するとちょっと面白いものが出てきたりするのです。
なぜこんなことをやっているのか。
その答えの一つを表現してくれていたのがこの本です。
「21世紀文学の新たな役割」
という部分がありました。
科学技術の進化・変化が激しいから、過去の経験や歴史に学ぶのでは追い付けない。そこへ生成AIが出現したから、過去に遡るのではなく、AIの集合知を使って未来の社会を空想し、その問題点を実感してみるということが簡単に出来るようになっている?
実際私がさきほどのような手法でAIと話して、近未来のSFを書いてもらうと、今まで目にしたことが無い未来世界を表現してくれたりするのです。
そこで表現されたものを読むことで確かに「新しい気づき」があります。
たとえ、AIが出力してきた表現の「意味が曖昧」であったり、「理解不能」だとしても、人間って目にした表現から「何かしらの意味」を解釈しようとするので、そこでも「考える」「イメージする」ということを無意識にやってしまいます。それが面白いというか・・・。
つまり出力されてきた文章の表現の中に、日常生活の中での普通な「取り合わせ」の文脈ではなく、一瞬「?」となるのだけれど、でもその言葉の文脈になぜか脳が反応して「面白い」「何だこれは?」みたいなことを感じさせてくれるもの。
大量のデータを飲み込んでいる「大規模言語モデル」で確率的に処理されたものから生じる「概念」を、人間側も「何かを咀嚼しようとしてしまう」面白さ。
これからのSF小説の役割というのは、「AIを使って一人一人が未来のSFを表現してみる」ということも一つだと思いました。AIとの対話で未来のSF小説が書けるのです。私のように簡単なあらすじだけでも、いろいろと未来が想像できたりします。
去年は想像もしていなかったSFプロトタイピングが、生成AIで一人一人が可能な世界になったようです。
夏休み明けのPodcastが始まりました。
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是非聴いてみてください。