チョキチョキ。かきかき。七緒栞菜
日々をかいつまんでスクラップするかのように、日々のあれこれを自分の中に留めておきたくて週に1度これを書いている。
でも最近は、鋏を持ち歩けているのか、自分。と思うくらい、日常の「おっ」が少ない。同じような日々を淡々と過ごす中にこそ、切り取りたい対象をつぶさに見つめて掬いあげたいのに。
なにか見つけたら、「チョキッ」って意識的に心でつぶやくようにしよう。
そう思ったのは、今日美容室に行ったからだ。今週末に東京出展を控えているため、田舎群馬からのおのぼりさんである私はいそいそと髪を切りに行くのであった。(なんか恥ずかしいですね。)
耳元で、それはそれはチョキチョキ言っていた。
心から聞こえない音が耳元で大きく響くなか、ある方の日記本を読んでいた。「ああこの方は、日々を自分のものにしている。」そう思った。
私の過ごす日々がたとえ変わり映えのない日常だったとしても、書くことで、日々の細やかな差異に目を向けることができるはずだ。同じようでいて細やかに異なる日々を愛おしめるはすだ。
日々をちゃんと自分のものにしたい。
書きたいな。書かなきゃな。
チョキチョキ。かきかき。