ぎょうざ 山中りんたそ
我には猛烈にラーメンを食べたくなる日というのがある。「我には」と言ったところで全人類にも当てはまりそうではあるが。ヤサイ少なめにしないと完食できないくせに、特に家系と二郎系を体が欲した時は抑えが効かない。先週の土曜日は何が何でも家系ラーメンの日だった。
同行者とともに店に入ると、湧く唾液。旨い匂いを脳が記憶している。家系ラーメンは店によって醤油味が旨いか塩味が旨いか違うが、近所の家系ラーメンは醤油味が旨い。いつもの一丁。しかし、その日はそれだけでは満足せぬと胃が脳に訴える。「何?お主はラーメンの他になにを食べたいのだ。」「へい、あっしはラーメンの他に餃子も食いてえでやんす。」「しかし、380円もするのだぞ。昼食としては予算オーバーだ。」「そ、その分、夕飯を減らしてもらって構わねえっす。」「よろしい。その代わりお主の夕食はお茶漬けだ!!」「ははーっ!!」胃の説得が成功し、餃子を追加で注文した。しばらくすると注文したものが運ばれてくる。醤油味のラーメンとサイドメニューの餃子・・・。
今、みなさんがイメージした餃子は、”5個”でしたね?
これが私は気に入らない。なぜ5個なんだ。サイドメニューの餃子は2人以上で食べることを想定されていないのか。5個の餃子を幸せに食べられるのは1人か5人しかない。否、5個の餃子を5人で分けても物足りないので、幸せになれるのは実質1人の時だけだ。家系のラーメン屋に来るのは1〜3人が多い(個人調べ)のだから、6個にすればいい。
また、3個までであれば、1人で食べる量だと周りも納得する。3個の餃子のうち1個をもらおうなんて考えている人は人間関係に気をつけたほうがいい。食べ物の恨みは怖い。しかし、5個あったら独り占めするのも気が引けるではないか。結果、分けなくてはならない。
大将、餃子の数は3個か6個にしてください。毎回食べるわけじゃないけど。