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男女奢られ論争 山中りんたそ

 夏の長期休業が終わり、本格的に仕事モードが到来。我が職場に、「久々だから、ぼちぼちやっていきましょか。」なんて雰囲気はなく、いきなりアクセルベタ踏み。急加速による燃費の悪化もなんのその。高速を走る軽自動車さながら、悲鳴を上げながら1週間を過ごし、ついには土日も休むことなく終えてしまった。

 そんな、ヘトヘトの1週間だったので、日曜日の夜に七緒さんと近所のスーパー銭湯へ。束の間のリフレッシュである。

 温泉で気になるのは、隣の会話。私の周りでは、最近行ったうまいラーメン屋を語り合うという、素晴らしく有益な情報交換を行っていたため、当然会話を盗み聞き。私のラーメン店リストに新しい店が加わることとなった。

 七緒さんの周りではというと、女性3人が「彼氏が食事を奢ってくれない。」という、共通のお悩みで盛り上がっていたようである。

 何もまあ、議論を呼びそうな話題を公衆の面前でする必要もないが、この手の話が大好物な私は、風呂上がりに七緒さんから私見を求められたため、1日開けた今日この場で、考えを述べさせていただこうかと思う。

 私にはそのようなレディーファーストの習慣がなく、関係のないところからヤジを飛ばすのもどうかと思うが、この3人の女性に一言。

 「彼氏が家事、育児をしなくても文句言うなよ。」

である。

 彼女たちがパートナーに望んでいる男性は、「男は女性に対して食事を奢るべき」と考えているどちらかというと「昭和的考え」の方である(小心者なので言い訳をしますが、年齢や収入面で明らかに男性が優位な場合はその限りだと私も思う)。そのような人は、「女性は家事・育児をするべきだ」と考えている可能性が、そうでない男性よりも高いことは容易に想像することができる。であれば、自分が望んだ理想のパートナーに対して、「なんで、料理も洗濯もしてくれないの!」と怒ることはちゃんちゃら可笑しいのである。

 というわけで、男性が食事を奢るべきだと考えている女子に一泡吹かせたい男性諸君。「じゃあ、家事・育児しなくても文句言うなよ。」と言って差し上げなさい。

 おそらく、嫌われて終わりである。

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